コミュニティキャピタル診断

コミュニティキャピタル診断とは?

『NPO団体の組織・コミュニティの状態を測定するツール』

約30の質問項目により構成され、「組織・コミュニティの状態」と 「個人・団体のパフォーマンス」や「個人の幸福・健康」の関係を見ることができる診断ツールです。

コミュニティキャピタル診断を実施する3つのメリット

1 組織・コミュニティの状態が可視的に分かる!

組織・コミュニティの状態が数字として定量的ににわかるため、自組織の「強み・良いところ」「弱み・課題点」を認識することができます。

2 組織・コミュニティの改善や改革の打ち手が見えてくる!

組織・コミュニティの状態がわかると、その状態にあった効果的な施策設計、導入・運用をすることが可能となります。

3 定期的に診断を利用すると、施策の効果を検証・確認することができる!

年に一度や半年に一度など、定期的にコミュニティキャピタル診断を実施することにより、施策の実際の効果を検証・確認することができます。

コミュニティキャピタル診断の要素

当機関では、1,000名を超えるNPO団体関係者を対象にアンケート調査を行い、自分が属する団体への愛着とそれに影響を与える要因について分析を行いました。因子分析という統計分析手法を使い、そこから3つの因子が浮かび上がりました。

コミュニティキャピタル診断の要素

第1因子「理念共感と貢献意欲」
第1の因子は、団体の活動理念への共感とその活動への貢献意欲に関するものです。
同じ集団に属する人間として、仲間と共通の目的や目標を共有し、共にそれを目指そうと思えること。「この団体を自分も一緒に担っていきたい」「とことんがんばりたい」と思える感覚が第1の因子です。

第2因子「自己有用感」
第2の因子は、団体の中で自分が役に立っている、必要とされているという感覚です。
ただ団体の活動に参加するだけでなく、活動・関わりを通して「人の役に立っている」「必要とされている」と感じられること。欠かせない存在であり、自分は重要であると思える感覚が第2の因子です。

第3因子「居心地の良さ」
第3の因子は、居場所としての団体の状態です。
それも物理的に快適であるということではなく、「人間関係が良好である」「メンバーと一緒に活動することが楽しい」「仲間といると落ち着く」と感じられること。これらによる「居心地の良さ」が第3の因子です。

診断を通して、上記のようなコミュニティキャピタル度を測定することができます。

コミュニティキャピタルを実際に高めるためには?

3因子の得点を高めるような介入を行うことで団体の組織・コミュニティとしての状態が改善されます。私たちは、それぞれの因子に対して、以下のような介入設計をしています。

強くあたたかい組織を作るための重要な観点

「理念共有・浸透」とは、団体のビジョンや価値観、活動の全体像や各部門が何をやっているのか、はたまた活動の振り返りや思い出に至るまで、団体に関するさまざまなことを共有したり浸透することを指しています。「情報共有」にかなり近いですが、そこには「団体の考え」や「メンバーの想い・気持ち」を共有するといった要素が強く、「意思の統一」「目線が揃う」という効果があります。この「理念共有・浸透」を丁寧に行うことが結果的に、「理念共感と貢献意欲」につながっていきます。

『関係性づくり』とは、文字通りメンバー同士の関係性を強化することです。関係の質が高いことは成果につながるだけでなく、メンバーの充実感や満足感・幸福感にもつながります。「このメンバーとやっていることが楽しい」と思えるような関係性を構築することは、団体の事業推進力・成果という点においても、メンバーの充実感・幸福感という点においても重要です。日々一緒に活動するメンバーとの関係性が良好で、楽しく活動できることが、『居心地の良さ』につながります。

「メンタリング」とは、人材育成の一つであり、交流・対話・助言などによってメンバーの自発的な成長を支援することです。また「個別支援」は文字通りメンバー1人ひとりの特性や状況を把握しながら個別に支援していくことを指しています。要は、「メンバー1人ひとりの特性や状況を把握しながら、交流・対話・助言などを通じて、メンバーの成長を支援し、団体の力になるように活用していくマネジメント活動」のことです。メンタリング(個別支援)を行うことで、メンバー1人ひとりがこの団体に役に立っているという『自己有用感』をつくり出すことができます。

診断実施の流れ

調査の手法

団体の構成員を対象としたアンケート調査になります。
アンケートの構成は、約30の質問項目で構成されています。

※アンケート回答の所要時間は、およそ5分です。
※パソコン・スマホ・タブレットなどから簡単にご回答いただけます。

調査の流れ

調査の流れ
【応募期間】
6月1日〜7月10日

【アンケート実施期間】
6月15日〜7月31日

【診断参加費】
□診断のみ:5,000円(診断結果レポートをご提供いたします)
□診断+ワークショップ参加(2時間)+Skype面談(30分):20,000円
(診断結果レポートのご提供に加えて、レポートを元にした面談と、診断実施団体が集まるワークショップにご参加いただけます)

※年内2回の診断が可能となります。(2回目は1,000円でご利用いただけます)
2回診断いただくことによって、組織の状態の変化をご確認いただけます。
2回目の開始時期は、12月頃を予定しております。

実施に際して

結果の分析を適切にするためには、一定以上の回答数を満たす必要があります。
■診断を実施するためには、10名以上の構成員の回答が必要となります。
■また、メンバーの半数以上の回答を得ていることが望ましいです。

よくあるご質問

少人数の団体でも参加できますか?
10名以上の構成員の回答数を得ることができれば、参加可能となります。
回答数が少ない場合、結果に偏りがでる可能性があり、正確に組織の状態を測定できないことがあります。
組織の構成員が10名以上であり、且つ半数以上の回答を得ることができる団体が参加可能となります。
診断を実施するためには何が必要ですか?
特に用意するものはありません。
アンケート(紙かWEBは選択できます)はこちらでご用意いたします。
下記は、診断の実施のフロー図となります。
診断フロー図のページ
インターネットを使えないメンバーが多いのですが、どうすればよいですか?
診断はアンケート用紙で行うことができます。
診断を行うアンケートは、アンケート用紙とWEBアンケートから選択できます。
アンケート用紙の場合、担当者の自宅や職場へアンケート票を郵送し、メンバーからのアンケート回収後、郵便で返送してもらう流れとなります。
診断結果をどのように活用すれば良いのですか?
診断結果は、団体・組織のマネジメント体制や施策の振り返りや改善にご活用ください。

診断実施の声(かものはしプロジェクト)

導入背景・動機・課題

なぜコミュニティキャピタル診断を実施したいと思ったのですか?

診断実施の声(かものはしプロジェクト)

かものはしプロジェクトのミッションは「子どもが売られない社会をつくる」ということです。そのミッションを推進していくために、スタッフやサポーター(会員)、ボランティアの皆さんが集まって活動しています。そこのコミュニティがどういう状態にあるのか、コミュニティキャピタルが「個人のパフォーマンス」や「団体の成果」にどう影響するのか、関わっている人たちは幸せなのか、そういったことについてエビデンスを持って知り、改善案の仮説を考えていきたかった、ということが一番の動機です。

実際に診断を受けてみて/導入に至って

導入にあたっての不安はありましたか?どのように乗り越えましたか?
特にサポーター(会員)さんには半年ぐらい前に別のアンケートを取らせていただいているので、アンケートをお願いする頻度が高すぎないか気になりました。そのような状況についても丁寧にご相談に乗っていただき、結果的には総会というリアルな場で行なうことにより、みなさんに負荷の少ないかたちで実施することができました。アンケート自体が3分くらいで終わる簡単なもののため、実施負荷は少なかったです。

取り組み成果・気づき・やってよかったこと

診断を実施してみていかがでしたか?何が良かったですか?

まずはエビデンスがあることです。コミュニティに関する議論は、しばしば個人の体験に基づいた議論になりがちです。今回の診断によりエビデンスがあって、その上でそれぞれの体験も含めて議論ができるようになりました。何人かで議論をしましたが、ポジション別、活動歴別、因子別などに分析できているため、面白いインサイト(洞察・発見)がたくさん出てきています。今後、横断的に色々な人に集まって頂き、これを肴に話し合いをし、具体的な改善策を検討していきたいと考えています。

診断実施の声(ムジカべべ0歳からの音楽会)

導入背景・動機・課題

なぜコミュニティキャピタル診断を実施したいと思ったのですか?

診断実施の声(ムジカべべ0歳からの音楽会)

メンバーが組織に対してどう感じているのかを客観的に知りたいと思ったからです。活動をしていると、日々いろいろなことがあり、それに対してメンバーの気持ちやモチベーションがどのような状態になっているのかは、代表として気になるところです。それらを少しでも把握することで、より良い組織・コミュニティにしていける手立てを考えたいと思ったことも大きな動機です。

実際に診断を受けてみて/導入に至って

導入にあたっての不安はありましたか?どのように乗り越えましたか?
初めてこのような診断を取り入れたので、実施に当たりメンバーから面倒に思われたり、必要性について疑問を持たれたりなどしないかと少し不安でしたが、やってみると想像していたよりもずっと簡単な診断だったので、拍子抜けしました。先に回答したメンバーから「すぐに終わったよ」と感想があり、他メンバーも比較的すぐに取り組んでくれたようです。

取り組み成果・気づき・やってよかったこと

診断を実施してみていかがでしたか?何が良かったですか?

ビジョンへの共感度が高いということが確認できたことが良かったことです。あまり自信を持っていなかったので、予想外のスコアに背中を押してもらえる気がしました。また、比較的スコアの低いところもありましたが、客観的な診断結果なので、冷静に受け止め、改善に向けて取り組もうと思えました。人数が少ないので、組織内でのヒアリングなどといった手法だと、お互いへの遠慮などもあって本音が出しきれない部分もあるように思うので、そういったバイアスのかからない診断はとても貴重だと思います。