【出張講座レポート】日本障害者リハビリテーション協会様「非営利組織のマネジメント」

公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会様のご依頼を受けて、「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」に参加している留学生の方々に向けた講座「非営利組織のマネジメント」を行いました。

講座概要

名称:「非営利組織のマネジメント」
日時:2022年11月25日 10時-15時、2022年11月29日 10時-15時
会場:日本障害者リハビリテーション協会
参加者 :ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業に参加している留学生(5名)
主催:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
講師:間藤大輔(CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクター)

講師レポート

CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクターの間藤大輔です。

日本障害者リハビリテーション協会ではダスキン愛の輪基金から委託を受け「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」を実施運営しており、アジア・太平洋地域から研修生を受け入れています。
日本の障害者を取り巻く社会環境や福祉制度について約10ヶ月にわたって学んできた研修生の皆さんが帰国するにあたり、総まとめの研修として「非営利組織のマネジメント」という内容での講座のご依頼をいただきました。

研修生の皆さんは国籍や立場がさまざまであるため、個々人の課題を明確にする必要がありました。その上で、帰国後の各々が所属している非営利組織のマネジメントに活かせるアイデアを提供することを講座の目的としました。

 

1日目は、非営利組織の運営、人材育成、組織内コミュニケーションについて、講義とフリーディスカッションを行いました。
それぞれの課題や関心領域を把握しながら、「非営利組織のマネジメントの特徴」と「コミュニティマネジメントの基本原則」についてお話をしました。「コミュニティマネジメントの基本原則」である「お金以外の報酬」に関しては、活発な意見交換が参加者同士で行われていました。

2日目は、「仲間の巻き込み方」や「主体的な担い手を育成する方法」について、個人ワークやグループワークを交えながら理解を深めていきました。
国籍や立場など、それぞれの背景が全く異なる中での講座でありましたが、非営利組織の団体運営の課題は共通したものが多くありました。それぞれの課題に対して、行動計画を明確にしていたのが印象的でした。

本講座の実施にあたっては、日本障害者リハビリテーション協会様が講座資料を事前に英訳してくださり、当日も英語通訳と手話通訳の方を配置してくださいました。

ご参加者の声

参加者の皆さんからは、会場やアンケートで以下のようなお声を頂きました。

  • 帰国したら仲間と一緒に団体を作りたい
  • 所属している団体の規約を整理して、今後の活動に活かしていきたい
  • 自分の情熱はどこにあるのかを見つめなおしたい

ご担当者の声

研修生は、障害のある仲間たちがより良い社会に暮らせるよう、日本で学んだことを活かし、自国で活動することを望んでいます。その一方で、「所属団体にはお金がないし、誰も活動に興味を持ってくれないから何もできない」と考える研修生は少なくありません。思考停止状態から研修生を脱却させるにはどうしたらいいか・・試行錯誤した結果、この研修にたどり着きました。
研修を通して、所属する団体のマネジメントを顧みる材料が得られただけではなく、リーダーとしてのあり方を考えるきっかけになったのではないかと思います。また、活動に参加してもらうための「報酬」がお金だけではないことを改めて認識できたことは、研修生にとって大きな収穫となりました。
帰国後、研修生は「お金」や「人」以外にも多くの困難にぶつかるでしょうが、本研修での学びが課題解決の一助となることを期待しています。(那須里美さま)

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