コラム「コミュニティの可能性」

「コミュニティ」と一口に言っても、とても意味の広い言葉です。最も広く捉えれば「人の共同体」となるでしょうか。
中でも第一次的なものは「家族」ですね。第二次的なものとして「学校」や「勤務先」、「地域」が登場します。
この二次的コミュニティでの結び付きが、近年弱体化しつつあると語られることが多くなっています。
特に地域(町内会、消防団、ご近所付き合いなど)、地縁の弱体化は都市部を中心に顕著と言えるでしょう。取り戻そうという動きも注目されているところですが、これはまた後日にでも。
通信や流通、移動の手段が発達し便利な暮らしになったことで、地縁は「頼るべきもの」「必要なもの」ではなくなってしまった、良くも悪くも強制力を失ったと感じています。

一方、第三次的なコミュニティでは、「やりたいこと」「興味のあること」「課題に感じていること」を起点に人が集まり、そこで体験や思いを共有することで結びつきます。サークルや市民団体、NPOをはじめとしたものたちです。
「テーマコミュニティ」と呼ばれることが多いこの共同体は、性質としては強制力が弱く、選択的に関わりを始めた人たちの集まりです。情報流通量が圧倒的に増加し、娯楽も課題も多岐にわたる現代社会では、その「テーマ」も非常に多様です。
CRファクトリーは運営支援という形で多くのテーマコミュニティに関わりますが、その在り方や課題の多様性に驚きながら、日々ワクワクしています。

そう、ワクワクしています。とても大きな可能性を感じるのです。

テーマコミュニティには「やりたい」「どうにかしたい」という、前向きで・内発的で・主体的な力が込められています。
言いだしっぺがそれを始める動機は、単純な強い興味であったり、自分のためであったり、身近な「誰か」のためであったりします。しかし、だからこそ、内発的なモチベーションが持続し、自然と仲間を引きつけることができるのだと感じています。

「どうにかしたい」という思いを持つコミュニティの行動は、時に社会課題解決に大きな力を発揮します。「目の前の誰かひとり」のために始まったことが、多くの人を笑顔にしている場面をたくさん目にしてきました。
複雑に多様化した現代の社会課題が、行政施策による大きな網ではなく、サークルやNPO、ソーシャルビジネスなど手による主体的な動きでひとつずつ少しずつ良くなっていく未来を感じます。
この、主体的な課題解決力がコミュニティの重要な効用のひとつだと思います。

もうひとつ、大事にしたいことがあります。CRファクトリーのこだわりでもあります。
コミュニティが人の「居場所」であることです。

最初のきっかけは友人の誘いやちょっとしたことかもしれません。そこでの「楽しさ」「ちょっとした苦労」「達成感」などを感じる度に、少しずつのめり込んでいくことでしょう。
コミュニティという場では、思いや体験、時間を共有することで関係性が強くなり、人と人が結びついていきます。多くの出会い、学びとなる経験、何よりも掛けがえのない仲間を得ることができます。
そうした時、コミュニティは「私はここにいてもいい」「ここにいたい」と感じられる、大切な居場所になっているはずです。

いろいろな個性を受容できて、愛着を感じられて、関わることが楽しい。そんなコミュニティが多ければ多いほど、さらに多くの人、多様な個性が幸せになれる。
メンバー自身がお互いに尊重されるコミュニティであってこそ、その結果として多くの「誰か」、多くの「ひとり」が笑顔になる。
私たちCRファクトリーは、あたたかく良質なコミュニティが増えていくことに、とても大きな可能性を感じ、ワクワクしています。

(コンサルタント 五井渕利明)

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