コラム「コミュニティ戦略」

みなさん、こんにちは。
代表の呉です。

今年に入ってから『ワークシフト』や『世界を変える偉大なNPOの条件』などの名著で立て続けに勉強会を開催しています。
リンダ・グラットンの「未来予測」やクラッチフィールドの「偉大なNPOに共通する原則」など、どこを見ても必ず「コミュニティ」が重要で鍵になると書いてあります。

『ワークシフト』では、「未来に必要となる三種類の人的ネットワーク」ということで以下の3つの重要性を説いています。

1.ポッセ:頼りになる同志
比較的少人数の信頼できる仲間。声をかければすぐ力になってくれ、メンバーの専門技能や知識やスキルレベルが似通っているとよい。

2.ビッグアイディアクラウド:大きなアイディアの源
イノベーションを生み出すために、多様なアイディアや視点を組み合わせることが不可欠。多様で大人数のネットワークが必要。

3.自己再生のコミュニティ:支えと安らぎの人間関係
あなたのことを大切に思い、愛情をいだいてくれる人たちと関わり合って、いわば強力な「自己再生のコミュニティ」をはぐくむことが重要になる。

『世界を変える偉大なNPOの条件』では「第三の原則」の中で、「愛されるコミュニティを築く」ことの重要性を説いていて、組織戦略の最終ステップに「コミュニティ構築・運用」を位置づけています。
(①組織の使命や目標、価値観を伝える→②意義のある体験を生み出す→③エバンジェリストを育てる→④愛されるコミュニティを築く)

中でも衝撃的な引用は、イエール大学経営大学院学部長ジョエル・ポドルニーの「社会起業家にとって、ネットワークを手段ではなく最終目的と考えること、つまり、情報や資源のための道具ではなく、共通の価値観を特徴とするコミュニティとして扱うことが重要だ。コミュニティそのものが変革の起爆剤になる」
です。

コミュニティは「手段」ではなくて「最終目的」かぁ。
ますます「コミュニティの重要性」を強く認識すると同時に、コミュニティをビルディングしマネジメントするスキル・ノウハウをもっともっともっと磨かないと、と決意を新たにする今日この頃です。
研究成果やノウハウはどんどん出していきますので、ぜひぜひご活用ください。^^

                         (代表 呉哲煥)

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