コラム「良い人間関係・良い組織・良いコミュニティ」
こんにちは、代表の呉です。
先日、年に一度の総会的イベント「CRファクトリードリームギャザリング」が開催されました。
CRファクトリーのコアスタッフからサポートスタッフまで(年齢は10代〜70代まで)、関わる仲間たちが集まって、2014年度の経営方針・事業計画を共有し、さらにはお互いの相互理解のワークショップを行ないました。
我々は寄付モデルのNPOではないので、説明・共有を中心とした総会的イベントは、ともすると「コスト」のように感じ、ここに多くの労力と人財を投入することは、一見非効率のようにも思われます。
「目の前のやることで忙しくて、関係者への説明やレジャー・飲み会なんてやっていられないよ」という心の声は個人的にもよ〜くわかります。
しかし、ここ数年自分たちなりに現場で成功や失敗を繰り返しながら、理論的にも、実質的にも、「良い人間関係」「良い組織」「良いコミュニティ」をつくることがいかに重要であるかを実感し、確信し始めてきています。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」にも示唆されているように、「関係の質」こそが「結果の質」に大きく影響するようです。
「(1)関係の質」が良くなると、「(2)思考の質」が良くなり、
「(2)思考の質」が良くなると「(3)行動の質」が良くなり、
「(3)行動の質」が良くなると「(4)結果の質」が良くなり、
「(4)結果の質」が良くなると「(1)関係の質」が良くなる
・・・というグッドサイクル(成功の循環)が起きるわけです。
「関係の質」を重視して組織をマネジメントしていくことにより、
(1)互いに尊重し、結果を認め、一緒に考える(関係の質)
(2)気づきがあり、共有され、当事者意識を持つ(思考の質)
(3)自発的・積極的にチャレンジ・行動する(行動の質)
(4)成果が出てくる(結果の質)
(1)信頼関係が高まる(関係の質)
(2)もっと良いアイデアが生まれる(思考の質)
という好循環が生まれるわけです。
「関係の質」を重視して組織をマネジメントしていくメリットを、私たちなりの実感で挙げてみると、
1.コミットメントの高いメンバーと一緒に仕事ができることにより、成果も効率も
上がり、モチベーションも上がる
2.多様なメンバーを巻き込むことによって、多様なタレントの力が活用され、人財
の層・組織にも厚みが出る
3.価値観は似ているが多様である仲間たちと一緒に活動をできることは、単純にと
ても楽しく充実感を感じる(それがパワーになる)。
あたりでしょうか。
ともすると手間やコストに感じやすい「関係づくり」や「まわりの巻き込み」ですが、それは「成果」という点でも、「メンバーのモチベーション」という点でも、時間や労力を投入するに値する重要な経営項目だと我々は思っています。
(代表 呉哲煥)