コラム「孤独なときは寄り添ってあげたい」

こんにちは、代表の呉です。
「コミュニティ」や「つながり」にこだわって、26歳で独立して、もう10年以上やってきています。
なんでそこまで人生かけてこだわってやっていられるのか、それにはきっかけや過去の体験があるのです。

私の原体験は大学時代にさかのぼります。たまたま偶然、学科のクラスの友達に誘われてボランティアサークルに入り、たまたま偶然、サークルの先輩に誘われて養護学校の子どもたちに勉強を教えに行ったり、筋ジストロフィーや脳性まひで一人暮らしをしている方の介助に入ったり、etc。
サークル活動にのめりこんで、仲間と一緒に活動することの楽しさを知ったり、みんなで語り合う楽しさや充実感を味わったり、「みんな」がいることや、「仲間」がいることや、「つながり」があること、「居場所」があることの人生における価値・効能(?)を存分に味わうことになったのです。

私は大学3年生のとき、失恋をきっかけに半年間ぐらい引きこもります(笑)。
大学に行かず、昼夜逆転の生活で、夜は大学のまわりをうろうろ散歩したり海に行ったりして、朝帰ってきてお酒を飲んで寝るみたいな生活をしていました。
そんな自暴自棄のときも、私のことをほっておかない仲間がいました。
粘り強く見守ってくれて、声かけてくれて、ときに怒ってくれて、私は無事サークルに戻ることができました。みんなにとって私は大事な存在だったんですね。ありがたい話です。ちょっとあわくてイタイ青春の想い出です(笑)。

元々生きることや人生に肯定的で前向きでなかった私は、コミュニティによって変わりました。つながりがあって仲間が居て、こういう時間を味わい続けられるなら「もっともっと生きていきたい」と思いました。これは人生で最も重要と言えるほどの変化です。

こんな原体験があるから、NPOで事業・成果・組織をマネジメントしながらも、やっぱり一人ひとりにこだわってしまいます。孤独なときは寄り添ってあげたい。困っている一人を助けたくなってしまう。「そこに代表のリソースを使うのか」という問いもありますが、私にとっては重要な問いではありません。

経済的合理性からはきれいに説明できないのですが、代表のこの姿勢は組織の文化となり、強みになっているようにも思います。

ここからは持論になりますが、
コミュニティリーダーは「関わる人を幸せにする」という視点を持ってほしいと思います。
身近な人を大切にできる力は、きっと多くの人を幸せにする力につながっていくことになりますから。

(代表 呉哲煥)

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