【出張講座レポート】NPO法人チャリティーサンタ様～全国キックオフ合宿 2024

講座概要

講座名：全国キックオフ合宿 2024
日時：2024年6月23日（日）13:30～16:00
会場：国立オリンピック記念青少年総合センター
対象：団体のコアメンバー、各支部のリーダーやサブリーダー
主催：NPO法人チャリティーサンタ
講師：呉哲煥、井上晶夫（CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクター）

講師レポート

CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクターの井上晶夫です。

NPO法人チャリティーサンタは「あなたも誰かのサンタクロース」を合言葉に2008年にスタートした団体です。子どもたちに、サンタクロースに出会う体験、プレゼントを受け取る喜びを感じてほしいという想いからその活動がスタート。ボランティアスタッフによるサンタ活動から広まり、現在は、ブックサンタ、シェアケーキなど新たなチャレンジも行われています。

そんなチャリティーサンタにもコミュニティマネジメントについての悩みがありました。
それは、全国に散らばる支部、そして、学生、社会人など運営メンバーの多様性。つまり組織内にある物理的な距離の遠さと世代や立場の違いです。
ちなみに、世代や立場の違いというのはどこの組織にもあるものです。ある意味これはあって当たり前の悩みであり、簡単な解決などない問題とも言えます。問題に向き合い続けること、扱い続けること。そんな姿勢を持ち続けることが大切なのかもしれません。

チャリティーサンタとCRファクトリーは何年も交わりを持っています。チャリティーサンタは毎年全体合宿を行っており、CRファクトリーも毎年そこで研修を担当させていただいています。
本年度の研修では、基礎講座として、私・井上が「新たな仲間の巻き込み・主体的な担い手の育成」というコンテンツを。また、応用講座として、呉が「強くあたたかい組織・コミュニティのつくり方」を提供しました。
コミュニティマネジメントを考えるうえでそれぞれ学びの多いコンテンツですが、とくに大事なことは学びをしっかりと腹落ちさせることです。丁寧なディスカッションを場に生み出し、参加者自身に語ってもらうことで、深い学びを得られるようサポートを行いました。

今回はテーマとして、”世代や立場の違いを乗り越えたい”という意図があったため、全体共有の場ではあえて誰かに発表してもらうというスタンスは取らず、場の力学を信じてじっくりと言葉が紡がれるのを待ちました。たとえ、場に沈黙が流れていても、じっと待ちます。まだ言葉にならない、でも言葉になりそうな……そんな気配をキャッチしたら「まとまっていなくてもかまいせんよ」と声をかけて発言を促します。こんなときは、普段あまり意見を言わない人の言葉が、場にインパクトをもたらしていくことがあります。
次第に手が上がりはじめ、マイクが会場を回りました。そこでは、団体や活動に対する想いや感じている課題などが言葉になっていきました。勇気を持って発言していることが伝わり、言葉以上のあたたかさが場を包みました。

どんな組織であれ、多様性に向き合うこと、多様性の壁を乗り越えようとすることには、勇気が必要です。勇気を振り絞って、想いを語る。そんな場面が何度も見られる、そんなワークショップになっていたように感じました。

ご担当者の声

実施中の受講者の顔からも真剣さがにじみ出ている様子から、このテーマを設定したことは間違いではなかったと確信しました。参加者の心情を言語化することによって、会場の一体感が増し、その後の参加者同士のやり取りが活発化しているのを肌で感じました。
参加してくれた方々から、「支部に帰って井上講師のアイスブレイクを試してみました」、「理念共感をしてもらえるように理念の説明の時間を大切にしています。」などの声をいただき、企画してよかったと感じています。
（運営　鈴木様）

❑ NPO法人チャリティーサンタ
URL: https://www.charity-santa.com/