CRファクトリーは19周年を迎えました
NPO法人CRファクトリーは、2024年9月26日を持って設立19周年を迎えました。
これまで支えてくださった多くの方々に心より感謝申し上げます。
これまでの歩みを振り返る
2005年に誕生したNPO法人CRファクトリーが、2024年9月26日に19歳の誕生日を迎えることになりました。ここまでの道のりには当然いろいろあったわけですが、たくさんの困難とたくさんの喜びにあふれていて、総じて幸せで豊かな時間だったなと思います。
2005年の立ち上げ当初は、本当にまわりに理解されなくて、どこに行って説明しても「は?」という反応ばかり。
こんなに理解されずに求められてなさそうだったら、
この活動は意味がないんじゃないか?
なんて思うことは数え切れないほどにありました。必要だと信じて始めたものの、あまりの受け入れられなさに臆病さと不安を抱えながらの旅だったように思います。
それでも「やめよう」と思ったことは今まで一度もありません。苦しい場面はたくさんありましたが(もうだいぶ忘れましたが笑)、なぜか不思議と「やめよう」という考えや判断がよぎることは1ミリもありませんでした。
それは1つには自分が何かしらの強い決心をしたからだと思います。
自分でもびっくりするくらいにこの決心は強くて19年間揺らいだことがありません。もう1つはその決心を形成した大学時代の原体験が大きいのだと思います。あのときの“コミュニティ体験”が「コミュニティ」と「つながり」の価値と必要性を私の身体に刻んでくれたのだと思います。
実際に活動をしていくと、多くの素敵なNPO・市民活動・サークル活動に出逢います。そこには素敵な「コミュニティ」と「つながり」をつくりながら、人間が輝いている姿がありました。
「コミュニティ」と「つながり」の中で人が大切にされていて、相互に支え合ったり、学び合ったり、磨き合っている姿がありました。そんな現実と価値に巡り逢い続けたことも、ここまで続けられた理由(とりつかれ続けている理由笑)だと思います。
今後のCRファクトリーが目指すもの
長年続けていると、「責任」と「資格」が帯びてきているのを感じます。
「コミュニティ」についての考えや世界観を語り発信する責任と資格。
引き続きCRファクトリーを運営し、非営利組織運営のノウハウを提供し続ける責任と資格。
市民活動・コミュニティ活動の“実家”として、がんばる団体を応援し続ける責任と資格。
長年続けているとそんなものも帯びてきて、そんな責任が心地良いです。
市場経済と消費社会とテクノロジーの高度な発展によって、より便利で効率的な社会になった一方で、人間同士の“共同性”は失われ、孤独孤立が構造的に起こりやすい社会となりました。ここからはいよいよ「コミュニティ」と「つながり」の時代です。現代的・未来的なかたちで、いかにして「コミュニティ」と「つながり」を構築・再構築するかがこれからの日本社会の大きなアジェンダです。
その一翼を担い、一助となれるように、これからも楽しく快活に活動していきたいと思います。自分たちだけでできることではありません。日本中にある数多くの団体が、それぞれに楽しくイキイキと活動することが「コミュニティ」と「つながり」が豊かな社会への道です。いろいろなところが連携し合って、響き合って、底堅いムーブメントにしていかなくてはなりません。
また、多くの人が自分に合った「コミュニティ」と「つながり」に恵まれながら生きていけるように、「社会参加」「コミュニティ参加」を促していくことも大切です。「良いコミュニティが増える」ことと、「自分に合ったコミュニティに参加する個人が増える」ことの両方が相まって、「コミュニティ」と「つながり」が豊かな社会に近づいていくのだと思います
最後に
20年目の船出。まだまだまだまだ道半ばです。長い旅になりそうです。長い旅になるからこそ、健康で、楽しくて、持続する運営体でありたいと思います。世の中のためであると同時に、自分たちのためでもある。世の中に貢献しながら、自分たちも楽しむ。そんな主客交代・主客融合がコミュニティです。
これからもCRファクトリーらしく、楽しくあたたかく自分たちも楽しみながらこの運動を続けていきたいと思います。20年目もどうぞよろしくお願いいたします。
代表理事 呉 哲煥