【出張講座レポート】川口市役所協働推進課様「これからの団体活動に必要な仲間づくり」

講座概要

  • 講座名:第82回ボランティア広場「これからの団体活動に必要な仲間づくり」
  • 日時:2025年2月1日(土)14時~15時30分
  • 会場:かわぐち市民パートナーステーション
  • 対象:市民活動をされている方
  • 主催:川口市役所 市民生活部協働推進課
  • 講師:間藤 大輔(CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクター)

講師レポート

CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクターの間藤 大輔(まとうだいすけ)です。
川口市市民活動部協働推進課様は、令和5年に「かわぐち市民パートナーステーション」の登録団体を対象にアンケートを実施されました。その結果、「会員が増えない」「会員の高齢化」といった課題が浮かび上がりました。CRファクトリーでは、コロナ禍の2021年にも「コロナ時代のコミュニティマネジメント」をテーマに講義を行っており、今回は「仲間づくりに関する講座」のご依頼を受けました。

市民活動や地域活動を行う中で、「新しい仲間を募りたい!」という声が多く聞かれます。人材不足は団体活動の大きな課題です。本講座では、団体活動を継続するための仲間づくりについて学び、講座終了後には各団体で情報共有を行い、今後の活動の継続や活性化につなげることを目的としました。

本講座では、団体活動の「仲間づくり」に焦点を当て、以下の3つのポイントを意識して構成しました。

  • 非営利組織の運営の難しさ
    団体運営では、メンバー間の温度差や多様性が関係性を難しくする要因となります。非営利組織の構造的な問題に触れつつ、仲間づくりにおいて意識すべき点について解説しました。
  • コミュニティマネジメントの基本原則
    「サービスではなくコミュニティ」「舞台と役割・出番のコーディネート」「人はコストをかけた分だけ愛着がわく」「お金以外の報酬に着目する」「自動的に運営される仕組みをつくる」という5つの基本原則について解説しました。その中でも特に「お金以外の報酬に着目する」ことを取り上げ、仲間が大切にしている報酬に気づくためのグループワークを行いました。
  • 新たな仲間の巻き込み方
    新たな仲間を巻き込むためには、「興味」「愛着」「主体」の3つの段階を踏むことが重要です。具体的な取り組みを提示し、参加者の団体に合わせた対策を考えるグループワークを実施しました。

グループワークでは、互いに団体での取り組みを共有する中で、自身の団体でできることを真剣に考える姿が印象的でした。多様な事例に触れることで、新たな視点を得ることができた参加者も多かったように思います。

本講座では、団体活動を継続するための仲間づくりのポイントを学び、実践的なワークを通じて自団体での具体的な取り組みを考えました。コロナ後のコミュニティ活動においては、温度差や多様性を尊重しながら、仲間が主体的に関われる場をつくることが不可欠です。今回の学びを持ち帰り、ぜひ各団体で活かしていただければと思います。

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