【卒塾生の声】「コミュニティ運営と自分の原点がつながっていることに気づいた」 太田義史さん(コミュニティ塾第12期生)


―― ゲームチェンジャーズフォーラム事務局・太田さんに聞く、コミュニティ・マネジメント塾で得た気づきと変化

「6ヶ月で燃え尽きて終わりじゃ、もったいないなって思ったんです。」

そう語るのは、企業の若手社員を対象にした「ゲームチェンジャーズフォーラム」の事務局を担う太田さん。参加者が社会課題に向き合い、主体的なプロジェクトに挑戦する同フォーラムは、毎年高い熱量を持った企業や組織のリーダーたちが集まる。しかし、プログラムが終わると次第に参加者の熱も薄れてしまう――。

そんな課題感を抱え、「コミュニティマネジメント塾」への参加を決めた。

「盛り上がったその先がつくれない。それって自分に“コミュニティ運営力”が足りないんじゃないかと気づいたんです。そんなときにこの塾の存在を知って、わらをもすがる思いでエントリーしました。」

太田さんの活動のご様子①(写真:登壇者の一番左)

太田さんの活動のご様子②(写真:右下)

「自発的に盛り上がる場」にするために

太田さんが目指していたのは、“呼べば来る”のではなく、“自ら集いたくなる”場の形成だった。
しかし、実際には参加者との関係が一過性に終わり、継続的なつながりには至らなかったという。

「参加者が自発的に集まって活動してくれる場が理想。でも、現実にはうまく火がつかない。そこで、コミュニティをどう育て、継続させるかのノウハウを学びたかったんです。」

コミュニティ・マネジメント塾に参加して、最初に得た価値は“体系的な知識”だった。
運営の勘どころを感覚的に行うのではなく、構造的に理解しながら進められるようになったという。

「なるほど、ここを丁寧にやるのか」

中でも印象的だったのが、チェックイン/チェックアウトの重要性に関する学びだ。

「“チェックアウトを大事に”っていう言葉に衝撃を受けました。普段はつい時間切れでスルーしがちだけど、そこを丁寧に扱うことで参加者の気づきや納得感が大きく変わるんだと。」

時間配分や進行設計の細部にこそ、場を“持続可能なコミュニティ”へと導く工夫が詰まっている。
塾での学びを通じて、それが“実感”として身についていった。

熱と悩みを持ち寄る仲間の存在

プログラムのもう一つの価値は、同期の存在だったという。

「みんながそれぞれの現場で本気で悩んでいて、熱を持って活動している。その姿に刺激を受けるし、共通する課題があることも分かる。企業でも市民団体でも、人が集まる場をつくる難しさって本質的には共通してるんですよね。」

また、普段の仕事では出会えないタイプの人たちと話すことで、視野が広がったという。

「企業・団体の枠を超えて、いろんな人と自然体で話せる。それがこの塾の場の“空気”なんだと思います。普通の会社だったら、名刺交換から始めてようやく会話がスタートするのに、ここではすぐに本音で話し始められる。あの雰囲気はすごいです。」

コミュニティマネジメント塾でグループワーク中の太田さん(写真:中央)

原点を見つめることの意味

塾を通じて得た最大の気づきは、「自分の原点を見つめることの大切さ」だったと太田さんは語る。

「“自分がなぜこの活動をしているのか”を改めて問い直す機会になりました。僕にとっては大学時代の少林寺拳法部の経験がその原点で、個性の違う仲間と信頼関係を築く力は、今にもつながっています。」

原体験を言語化し、自分の行動の源にアクセスすることが、リーダーシップや場づくりにおける軸となる。それに気づけたことが、太田さんにとっての一番の収穫だった。

コミュニティマネジメント塾の最終回。車座での振り返り。

コミュニティマネジメント塾の修了証授与式

次の世代へのメッセージ

最後に、これからコミュニティ・マネジメント塾に参加する人へのメッセージを聞いた。

「忙しい人ほど、この場で立ち止まる時間を持ってほしい。
自分の悩みの根っこがどこにあるのかは、いつもの場所では気づけないことが多いから。」
「組織の中で起きる課題の多くは、誰かの性格のせいではなく、場の設計の問題。
塾では、それに気づき、変えていくための視点が得られると思います。」

組織・コミュニティ運営の体系的な知識/熱と悩みを持ち寄る仲間の存在/原点へ立ち返る内省と自己理解の機会。そんな価値の詰まったコミュニティマネジメント塾。ぜひみなさんも塾に参加して、自分と団体をアップデートしてください。

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