【卒塾生の声】「”難しいよね”って背中を押してもらえた。それだけで救われました。」鶴ヶ野優希さん(コミュニティ塾第12期生)

「もう、話しながら泣きそうになります」──そう語るのは、任意団体「あとおし」を運営する鶴ヶ野優希さん。彼女が「コミュニティマネジメント塾」に参加したのは、自らが立ち上げた団体のリーダーとして悩みの渦中にあった頃だった。

「団体を運営して1年が経った頃、気がつくと“自分だけが動いている”ような感覚に陥っていました」。10人ほどのメンバーがいるものの、定例のオンラインミーティングに誰も来ない日もあり、気づけば孤独を抱えたまま団体の方向性を模索していたという。

そんなとき、塾の卒業生である知人から「おすすめしたい学びの場がある」と声をかけられた。状況を打破したい一心で、まさに「何かにすがるように」参加を決めたという。

鶴ヶ野さんの活動のご様子①

鶴ヶ野さんの活動のご様子②

「共感」でつながる入口

初回のセッションでは、涙を流した。共感をベースに、自分が抱える課題が丁寧に言語化されていくプロセスに、心の奥底がそっと揺さぶられた。

「難しいよね、って背中を押してもらえた。それだけで、ぐっと救われた気がしました」

参加して間もなく感じたのは、「同じように悩む仲間の存在」だった。自分とはフェーズの異なる団体を運営している人たち、これから立ち上げようとしている人たち。多様な参加者との対話を通して、「自分の今の立ち位置」や「この先の展望」が少しずつ輪郭を持ちはじめた。

「自分の団体のフェーズをメタ認知できたのは、大きかったですね」。他者の声に触れることで、悩みの“粒度”を知り、自分の状況を客観的に見つめる視点を持つことができたという。

コミュニティマネジメント塾でグループワーク中の鶴ヶ野さん(写真:右側)

コミュニティマネジメント塾の最終回。車座での振り返り。

グラデーションのある関係性

塾で学んだ中でも、特に大きな転機となったのが「参加のグラデーション」という考え方だ。「どうしても自分だけが動いているように感じてしまっていたけど、関わり方に濃淡があるのは自然なことなんだ、と知れたのは大きかったです」。

自分と同じくらい熱く関わるメンバーもいる一方で、そこまで温度高く参加できないメンバーもいる。いろいろな関わりがあることを認識できることで、多様な関わり方を許容できるようになると共に、自分自身も楽になった。

その気づきから、メンバーへの声かけにも変化が生まれた。「今までは『ごめんね』って謝りながらお願いしていたのが、『あなたがやると、こういう良い未来が見えるからお願いしたい』と、肯定的に伝えられるようになった」。相手の強みを信じ、役割・出番をコーディネートする──そんな“リーダーシップのあり方”が、少しずつ育まれていった。

コミュニティマネジメント塾の修了証授与式

「大丈夫だよ」と伝えたい

インタビューの最後、これから塾に参加する人へのメッセージを聞いた。

「まず一番伝えたいのは、“大丈夫だよ”ということ。心の変化も、環境の変化もあるけれど、あるがままを受け入れて、そこに立ち返る視点を持っていてほしい」。

自身の原体験や葛藤、そして変化を経た今だからこそ、そう語れる。「団体の理念や想いを伝え続けることが私の役割だと、今は思えるようになりました」。

孤独だったはずのリーダーが、仲間とともに“あとおし”を続けていく。小さな団体からはじまったその歩みは、これから先、多くの人に「関わる理由」を届けていくに違いない。

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