コラム「コミュニティは『参加のデザイン』」

こんにちは、代表の呉です。
コミュニティマネジメントの中心的なテーマのひとつが「どうやって人を巻き込むのか」です。「新たな仲間の巻き込み」はもちろんのこと、その新しい人がどうやって「定着」し、どうやって「主体」になっていくのかデザインとマネジメントこそ、腕の見せどころなのです。

観点・ポイントは大きく3つになります。

その1:新しい人と出逢う(関心・興味を持ってもらう)
コミュニティに新しい人が入ってくれば、コミュニティは活気づきます。人数・程度はあるものの、常に新しいメンバーを入れよう(新しい人たちとの接点を持 とう)とする姿勢は持ちたいですね。新しい人が入ってこないことによることによるコミュニティ・組織の硬直化は良く聞く課題です。逆に新しい人たちとの接 点を適度に持てているところは、単純に場の盛り上がりがあって活気がありますし、その新しい人たちの中から「主体・担い手」が生まれてくることがあるの で、組織が強くなる可能性が高まります。具体的には「イベント・勉強会・ワークショップ」や「説明会」などによって、新規の接点を定常的に(地道に)つ くっていきましょう。

その2:定着してもらう(気に入ってもらう・愛着を感じてもらう)
初めて参加した人に「ここ楽しいなぁ」「居心地いいなぁ」「また来たいなぁ」と思ってもらうことは重要ですね。そういうファンやリピーターの存在はコミュ ニティの雰囲気をとても良くし、安定させます。新規性(新しい人ばかり)と流動性(人の入れ替わりが激しすぎる)が高いと雰囲気が安定しません。そのコ ミュニティに愛着を感じてくれている人の量(人数)とその質は「コミュニティの質」を決める言っても過言ではありません。「愛着」を感じてくれる人を増や しましょう。具体的には、「場のファシリテーション(心地よい場づくり)」や「イベントの事前・事後のコミュニケーション」「個別のコミュニケーション・ お誘い」などがポイントとなるでしょう。

その3:運営に参加してもらう(主体を担ってもらう・一緒に運営する仲間になる)
新しい人たちが増え、愛着を感じてくれる人が増えたら、いよいよその中から「運営に参加してもらえる人」を募るフェーズ(段階)です。コミュニティの「品 質」も「生死」をも分けるのは「運営スタッフ/運営チーム」です。ここの人数と熱量がコミュニティの品質と生死を分けるわけですから、最も重要な項目・人 たちであり、一旦の「ゴール」と言っても良いでしょう。愛着を感じてくれている人たちの中から、少しずつ「お誘い」をして、「運営を手伝ってもらう(担っ てもらう)」のがポイントです。人は「役割」と「出番」があることで、コミットメント(関わり・やる気)が上がっていくもの。うまくその人の状況に応じて コーディネートしながら「運営に参加」してもらいましょう。具体的には「食事」や「飲み」に誘って「口説く(!)」ですね(笑)。

コミュニティは「参加のデザイン」です。
それぞれのフェーズ(段階)ごとに適切な打ち手を講じて、人それぞれの「参加」を促しましょう。
「参加のデザイン」を意識すれば、もっともっと適切な打ち手を打てて、もっともっと人を巻き込んでいくことができるでしょう。それがひいては強くあたたかいコミュニティをつくることにつながります。

(代表 呉哲煥)

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