コラム「小心者の私が人前であがらない理由」

こんにちは! コンサルタントの五井渕です。
突然ですが、実は私、けっこうな小心者です(私の日ごろの姿を知っている人たちにこう言うと意外に思われてしまうのですが、そうなんですよ)。
しかし、先日ふと、最近は良い意味での緊張感を持つことはあっても、人前に立って講演やファシリテーションをする時に「あがる」ということがほとんど無くなってきたと感じました。
どうすれば人前であがらずにいられるか? 私なりの考え方、姿勢をコラムにしてみました。

当然のように、私もある程度の場数を踏むまでは、人前であがって言葉を失ったり、求められた質から大きく落ちてしまったり、ということもありました。
まず、何故自分はあがるのか? 体験と内省をくり返して考え至った原因は、私にとって二つでした。

一つは、他者評価を過剰に意識してしまう邪念です。
どうしても、見ている人、参加している人に良く見られたい、高評価を得たいという気持ちが先に立ってしまうことがあります。そういう意識が集中の乱れや不要な立ち回りを生み、あがってしまう。
ではどうすれば良いか。最近では、常に「場のゴールに向かうための道具」としての自分、ということを意識するようにしています。
講演でもファシリテーションでも、演者がどんな人間であるかは、単なる一要素に過ぎません。重要なのは、場に参加している人たちがどんな変化や気づきを得ることができるか、ということに尽きます。そこに向けて自意識とアウトプットをシャープにしていくことが、場の満足度を高めることになると考えています。

もう一つの原因は、未知の相手への恐怖です。
よく「聴衆をジャガイモと思え」と言いますが、これが私には無理でした。小心者で人見知りの私には、大半が初対面である参加者の方々が「大勢の知らない人」のままであることが一番恐ろしいのです。
なので、逆を突くことにしました。「ジャガイモの集団」ではなく「人間ひとりひとり」と向き合う。ひとりひとりと対話をして相互理解を進めていくという意識で話すことで、あがることは少なくなりました。
参加者からコメントが出るような場ではなくとも、小さな声や表情、身振りから相手の感情は少しずつ汲み取ることができます。私もそれに合わせてフレキシブルに調子を変えたりすることで、会話は無くとも対話は成立し、少しずつ相互理解が進んで気持ちの良い場がつくられていくと考えています。

以前コラムにも書いたファシリテーションについてと同様、こういったことに万人共通の答えはありません。人それぞれに経験を積み、その中で自分と向き合いながら、考え方や姿勢を独自につくり込んでいくことになります。
共通の手がかりがあるとすれば、それはやはり場数です。
失敗体験によってしっかり痛い目を見ることで大きく成長しますし、成功体験を得れば次に向けて良いイメージを持って臨むことができます。
経験は嘘をつきません。もし場数を踏むチャンスが目の前にある時には、是非喜んで飛び込んで、試行錯誤を繰り返していきましょう。

(コンサルタント 五井渕利明)

【イベントのご案内】
10月20日(日)開催!
すべての人と組織をWINWINに
~Procject”CLC”15th~
『仲間と愛情で繋がる組織づくり』
ゲスト:NPO法人マドレボニータ代表 吉岡マコ氏
ダイアログで生まれる 人と組織の幸せなカタチ
http://www.crfactory.com/wp/clc01/

*****************************

☆コミュニティ運営支援ツール「コミュ助」絶賛販売中☆
コミュニティ運営に良い変化を起こすお助けツールです!
http://www.crfactory.com/tool/

☆無料!メールセミナー「7日間!コミュニティリーダーへの道」☆
コミュニティ運営に欠かせない 7つの重要ポイントを7日間でメールでお届け!
http://www.crfactory.com/mailseminar.php

☆無料!動画セミナー「明日から使えるコミュニティマネジメントスキル」
主要なコミュニティマネジメント項目を動画でお届け
http://www.crfactory.com/movie.php

*NPO法人CRファクトリー*
~すべての人が居場所と仲間を持って心豊かに生きる社会を!~
http://www.crfactory.com

シェアする

フォローする