新潟県魚沼市 地域人材プラットフォーム事業
「うおぬまコミュニティ・マネジメント塾」

新潟県魚沼市において、「うおぬまコミュニティマネジメント塾」と「うおぬまコミュニティマネジメントラボ」という2つのプログラムを実施しています。地域の市民活動・地域活動の運営者たちが、CRファクトリーのコミュニティマネジメントのノウハウを学びながら、地域の人を巻き込みイキイキと活動を推進する団体(人材)になることが目的です。

内容としては、「仲間の巻き込み方」「効果的な会議のやり方」「年間計画の立て方」など、組織運営の足腰が鍛えられるようなかなり実践的な内容になっています。

プログラムへの参加団体は、コミュニティ協議会、まちづくり委員会、集落支援員などの地域組織から、絵本の読み聞かせの会、歴史民俗の会などの市民活動団体まで幅広く参加しています。その地域の担い手たちが、プログラムを通して横の交流・つながりをつくりながら、魚沼市を良いまちにしていこう志す「運営者コミュニティ・ネットワーク」になっているところにも大きな価値が生まれています。

目的

■連続講座による知見・ノウハウ習得や課題解決を通して、地域を担う団体やサークルが新たに生まれ、また既にある団体が活性化することで、地域の活性化につなげる。
■想いを抱える参加者同士が問題を共有し取り組むことで、団体同士の横の関係性ができ、今後の協力関係につながるためのきっかけをつくる。

課題感

■地域組織や団体は立ち上がったが、何から取り組めば良いのかわからない。
■新しいメンバーが増えない、担い手が不足している、運営の負担が一部に集中している
■団体の運営に行き詰まっていたり、マンネリ化をしている

カスタマイズ

■1名だけでなく組織の複数名に参加してもらうことで、解決への実行力が高まるようにした。
■第2回と第5回の終わりに懇親会を開催することで、受講生同士の関係性を強化し、塾終了後も協力し合えるつながりづくりを意図的に仕掛けた。

実施効果

■組織の抱えている課題を解決するための実践と小さな成功体験によって、今後の活動へのやる気が高まり、一人ひとりが自信を深められた。
■NPO・市民活動に限らず、企業セクターや地域のキーパーソン、そして自治体職員なども含めた幅広く密度濃い交流・つながりができた。

プログラム内容

第1回:事業・組織の棚卸し・振り返り【オリエンテーション】
第2回:活動計画を考える【年間計画マネジメント】
第3回:ミーティングの質を高める【ミーティングマネジメント】
第4回:仲間の巻き込み・担い手育成【人材マネジメント】
第5回:成果報告会【他団体との協働・連携の推進】

担当者の声(新潟県魚沼市役所企画政策課 佐藤豊氏)

塾の冒頭、講師から「市民活動や地域活動等の非営利組織(ボランタリー組織)の運営は、企業等以上に難しい。」という話がありました。日頃から何気なく運営の難しさを感じていた塾の参加者にとっては、「自分たちが難しいことに取組んでいる」ことを気づかせてもらった瞬間だったのではないかと思います。これにより、参加者が組織運営の難しさを共通認識として持ち、そのために、運営のテクニックを学ばなければいけないという意識付けにつなげることができました。人口減少、少子高齢化社会において、ボランタリー組織の活動は、今後、ますます重要になります。地域を支えるボランタリー組織の活動が活性化することは、地域の活性化につながるものと考えております。また、組織を運営するリーダー等は、地域にとって大切な財産であり、そうした人財を支援することは行政として必要なことであると思っています。

このプログラムについて、佐藤さんにCRファクトリーの呉がインタビューをしました。さらに詳しいお話をお聞きすることができましたので、こちらも合わせてご覧ください。

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