【開催レポート】みんなで市民活動・コミュニティ活動を再起動〜第2回相互研鑽ネットワークギャザリング〜

2023年9月10日(日)に「第2回相互研鑽ネットワークギャザリング」(以下、ギャザリング)を実施しました!CRファクトリーにゆかりのある方々が一堂に会し、コミュニティ運営にまつわる大変さや希望を語る時間です。

今回は第2回ですが、初参加の方もいらっしゃったので、楽しんでもらえるか運営としてもドキドキ。でも終わってみると、こんなにもたくさんコミュニティ運営について語れる・分かち合える仲間がいることに、心強くあたたかい気持ちになりました。

イベントの詳細や参加者の声をまとめてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!

★どんなイベントなのか?

このギャザリングは、「みんなで市民活動・コミュニティ活動を再起動」をテーマに、市民活動・コミュニティ活動を運営しているリーダーやスタッフが集うイベントです。
学び合い、磨き合いを通じていろいろな人や団体とつながることで、自分や自分たちだけで孤軍奮闘するのでなく、刺激し合って力を貸し合って、活動を前に進められるようになることを目的としています。

★どんな人たちが参加をしたの?

参加をしてくださったのは、CRファクトリーにゆかりのあるNPO・市民活動・地域活動・サークル活動の運営者・支援者の方々です。主に「コミュニティ塾」(全10期)や「コミュニティ塾E-learning版」(全7期)や「コミュニティエンパワメントラボ」(全6期)の卒業生たちが集まりました。

★ギャザリングではどんなことをしたの?

①参加者の中で登壇していただいた方々によるトークセッション
②参加者同士でのグループワーク
③個人ワークで今日の学びのふりかえり⇒ふりかえり内容の全体共有
④懇親会

後述でそれぞれのプログラムについても紹介をしていますので、ぜひご覧ください!!

トークセッション

「アフターコロナの市民活動・コミュニティ活動」をテーマに、参加者の中から4名に登壇いただき、トークセッションを行いました。

★登壇者
岡本克彦さん(こすぎの大学)
松永かなえさん(平成生まれによる昭和ポップス倶楽部 代表)
鈴木梨里子さん(Brillia City横浜磯子自治会役員・中学3年生)
大塚朋子さん(認定NPO法人こまちぷらす)

5月以降マスク着用などの制限が徐々に解除され、市民活動の運営や参加形態にも変化があらわれてきた現在。”アフターコロナ”が広がったゆえの課題や難しさ、それを受けての対応や今後の希望について伺いました。

・コロナにより3年間活動停止していると、入ること・再開することに勇気がいる
・人によって活動に入っていく熱量に温度差が生じる
・マスクなども絶対的な指針があったコロナ禍に対して、今は任意になった分、個人判断に委ねられる難しさがありまとまりにくい
・コロナ前を知らないメンバーも増えて、前提共有が難しくなっている

といった課題を共有し、そんな中で

●コロナ前(1.0)→コロナ禍(2.0)から1.0に戻すというより、アフターコロナを受けての新しい3.0スタイルを模索していきたい
●人との交流に渇望している人も多く、新規メンバーの気持ちにも寄り添いながら、新メンバー歓迎会などリアルな集まりを増やして楽しく活動したい
●無条件にやるものだと思ってやっていた物事の意味を捉え直して再確認したい

といったこの先への考え方・希望も語ってくださいました。
(卜部眞規子)

グループワーク

今回のグループワークでは、それぞれが持っている ’問題意識’ 、活動や問題意識の根底にある ’原体験’ 、社会や自身の ’ビジョン’ について互いに考えをまとめ、共有しました。

★ワークシート項目
【問題意識】現代社会において課題や問題に感じていること
【原体験】今の活動につながるような原的な体験=問題意識を持つようになった理由・背景
【ビジョン・望み・願い】実現したい状態・世界(こうなってほしい)

それぞれ思いを持って活動されている方が多いイベントだったからこそ、持っている思いの背景にある原体験やこうありたい、こうなってほしいというビジョンの熱い語り合いができて本当に濃い時間でした!

私もセッションに参加させていただく中で、話を聞くだけでなく、一人の話からグループで対話をして学びを深められました。
上手く言葉にできない部分を言葉にしてくれたと感じた場面、新たな発見や気づきをもらえた場面等、短い時間ではあったものの、お互いの核となる部分の話から新たな発見や刺激に出会って学びあえる会になっていました!

セッション終了後には、グループワークの中での学びや気づきを紙に書いて共有しました。
グループワークでの学びを言語化することで自分の中に落とし込めるだけでなく、他のグループの人のお話も聞くことで新たな学びを得られる貴重な時間になりました。

加えて、その人のことを知って関係性が深まり、ここが新たな居場所となって活動へのエネルギーに変えられるキャンプファイヤーの火種のような場になっていました。
これからもこのギャザリングを起点にコミュニティ活動がさらに活性化していってほしいです。
(渡邊春菜)

懇親会

熱く楽しいセッションの後は懇親会を開催いたしました。

コロナ禍で最も制限されたのがこの「懇親会」かもしれません。真面目で枠組みのある熱い「セッション」と、フリーでゆるやかな「懇親会」の両方があるからこそ、イベントはバランスが取れるし、このフリーでゆるやかな懇親会でいろいろなもの(思考や関係性)が深まりますね。

お酒とお料理でわいわい交流し、途中で席替えして、さらにはコモンズプロジェクトで開発した「しくじりコモンズラボゲーム」をみんなでやりました。団体間・個人間の横のつながりは、こういう懇親会によっても醸成されますね。中長期的にはとっても重要です。これからも学びのみならず、「つながり・ネットワーク」の醸成もこの場で仕込んでいきたいと思います。
(呉哲煥)

参加者の声


CRさんのイベントにリアル参加するのはとっても久々&初めてのギャザリング参加でしたが、安心できる雰囲気の中、多様な活動に携わる方々が沢山の中、「共感」と「発見」の両方がありました。自団体で感じているモヤモヤや嬉しさを、他団体の方と分かちあえる心強さ!さすがCRさんのコミュニティだと体感した時間でした。
団体の仲間との対話と、他団体の方々との交流や対話、その両方を持ち続けよう!と改めて思っています。
(認定NPO法人こまちぷらす/大塚朋子さん)


参加された皆様それぞれが、所属する団体の先導役として日々奮闘されている様子に刺激を受けるとともに、苦悩することも共有でき、励ましあえる同士のような不思議な一体感を感じました。
コロナ禍で人も団体も孤独になりましたが、参加されていた中学・高校・大学生の方々が若い時期から社会課題に正面から向き合っている様子に、明るい未来を垣間見ることができました。
今のところ、こうした場を提供できるのはCRファクトリーさんだけですが、全国でのこうした場づくりに期待し、また貢献をできればと思います。
(巣鴨庚申塚まちづくりを考える会/原田篤志さん)


ギャザリングの場は「安心して参加できる同窓会」のような存在でありたいと思っています。CRという一つの学びあい・磨き合いの場でプログラムを経験してきた方々が、自分の団体に戻って、それぞれに日々歩んでいる。いつも頑張っているから少し一呼吸つきたいな、と思ったり、コミュニティ運営について相談したいことが出てくることもありますよね。

そんな時に違う団体で、取り組む分野も違うのだけれど、「CRファクトリー」という共通項があり、「コミュニティ運営」という共通の話題があるから、気軽に自分の悩みや夢を語ることができる。そんな場でありたいのです。

いつも会えるわけではないけど、半年に1回くらい予定を合わせて集まる場所。いわばギャザリングは卒業生たちの「待ち合わせ場所」です。だからこそ「安心して参加できる同窓会」の「安心して参加できる」が大事になってくる。そこを運営がしっかりと整えていくことが私たちの役割だと思っています。

忙しかったり、ちょっとタイミングが合わなくて、これからも参加できない回が出てくるかもしれない。ご無沙汰になってしまうかもしれない。そんな時も気後れすることなく、それぞれの都合が良い時に、気軽な気持ちで参加しようと思える場づくりにこだわっていきたいのです。

これからも第3回・4回とギャザリングを続けていきますが、一人一人があたたかい気持ちになって、「明日も自分なりに歩んでみようかな」と思えるイベントを目指していきます!もしこれを読んでくださっているみなさんも、将来ご一緒することがあったら、学び合い、磨き合いをともに楽しみましょう!
(竹下諒)

シェアする

フォローする