【インタビューコラム】”自分らしくありのままに生きる”/一般社団法人風土人代表 豊田 有希さん


今回は、現代の働き方の型から外れて、人とのきずなや、自分らしい生き方へのきっかけを与える組織を創った、ユニークなキャリアをお持ちの方を紹介します。
そのキャリアや、組織の作り方について、一般社団法人風土人の代表を務めている豊田さんにお話を伺ってきました。

*豊田さんについて
学生時代に阪神淡路大震災やフィリピンでのボランティア活動などを通じて、助け合いの文化の良さや自分の生活とは格差のある環境を目の当たりにする。
大学卒業後、新卒で大手企業へ就職。社会問題を解決したいという想いを自ら形にしたいというビジョンを行動へ移すため、現在は会社を離れ様々な活動を行う。

*目次*
【1】風土人の活動について

【2】組織・コミュニティづくりのポイント
【3】これからのビジョン

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【1】現在行っている活動はどのような内容ですか?
「様々な活動を行う中の1つとして、2010年から続けている「田んぼできずなづくり」があります。
家族、都市間、自然、参加者、全てをきずなで繋ぐという目的のため、
農山村の遊休農地で都会から来る人々が米作りを体験できる場となっています。
他にも、大豆やきのこの収穫、お祭りなど、年齢関係なく周りとの距離が近づく多くのイベントが体験できます。」
一般社団法人風土人
HP:http://fudojin.org


※風土人が運営する有機のお米作りプログラム「田んぼできずなづくり」

【2】組織をゼロからつくり、運営していくのは難しいのではないでしょうか。
   組織づくりのためにどのようなポイントを大事にしていましたか?

「大変だったことは確かにありました。例えばやる気はあるけど、
この組織の風土には合っていないなと思う人がでてきてしまうとか、メンバーをまとめる難しさはありますね。
ただ組織を運営していくのに求められるのは、逃げない姿勢。
1人になっても続けるんだという強い覚悟がないと務まらないと思います。
それと大切にしているのは、会員の方がおもしろい、気持ちがいい、おいしいなど、たくさんの感情を現場で感じ、満足してもらうための体験を提供すること。
参加理由や性格も全員異なるため、1人1人を深く知っていくようにしています。」
田んぼできずなづくりの会員は、お客様ではなく同士・仲間であると言います。
このような考え方1つにも、より良い組織を作るためのヒントがある気がしました。

【3】今後やっていきたい、伝えていきたいことはありますか?
「ストレスになる仕事ではなく、ライフワークとなるような、自分の好きなことをしていきたいです。無理をせずに、色々な形で幸せに活動することを実践し、こういう生き方があることを示して、みんなに伝えていきたいです。
みんなに自分らしく、ありのままに生きていって欲しいからです。」

自分の想いに正直に生きて行く、そしてあたたかい組織をつくるために明確なビジョンを持ってやり抜く、組織について考えるときに非常に参考になるお話となりました。
豊田さんに興味がある方、活動を見てみたい方、是非参加してみてください!
一般社団法人風土人
HP:http://fudojin.org

取材・文:インターン 伊藤

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