2019年3月16日(土)、コミュニティフォーラム2019を開催しました!!
当日は約200人が集まり、まさに「みんなでコミュニティの話をする」濃密な1日!
1日を通したテーマとなっているのは、「私にとってコミュニティとは?」。
参加者のみなさんは、プレゼンを聞いてインプットしながら、ともに話し合うことでアウトプットしながら、この問いの自分なりの答えを探っていきます。
まず最初の、CRファクトリー代表・呉 哲煥によるキーノートスピーチでは、
この数10年での社会構造の変化を確認し、コミュニティの再編に向けた「コミュニティにはケア(Care)&人材育成(Development)の機能がある」という提言がなされました。
そして今回は、コミュニティの価値を問い直すための、最前線で活躍する実践者・研究者の方々をゲストに迎え、3つの角度・テーマのセッションを行いました。
「子育て×コミュニティ」
▷NPO法人こまちぷらす 代表 森祐美子氏
▷認定NPO法人マドレボニータ 代表 吉岡マコ氏
▷非営利型株式会社Polaris ファウンダー 市川望美氏
「若者・教育×コミュニティ」
▷認定NPO法人カタリバ マネージングディレクター 今村亮氏
▷NPO法人SET 代表 三井俊介氏
▷NPO法人DNA 代表 沼田翔二朗氏
「幸福×コミュニティ」
▷慶應大学 SDM教授 前野隆司氏
▷上智大学 経済学部教授 川西諭氏
▷NPO法人チャリティーサンタ 代表 清輔夏輝氏
▷NPO法人コモンビート 代表 安達亮氏
実践と実感が熱く込められたセッションを重ねることによって、コミュニティという大きな概念をみんなで話し合いながらアップデートしたような感覚がありました。
なお、ゲストのみなさんのプレゼンとキーノートスピーチについては、こちらにスライドをアップしています。ぜひご覧ください。
6時間にわたるフォーラムを終えたあとは、ここまで一緒にコミュニティの話をしてきたみんなで、ワイワイ混ざり合うアフターパーティー!
毎年CRファクトリーがこの時期に開催しているコミュニティフォーラムですが、実は今回はいつもと違ったコンセプトがありました。
それは、改めて、まっすぐに、かつ様々な角度から、そもそも「わたしたちにとってコミュニティとは何なのか」「コミュニティの価値とは何か」といった問いに向き合うということです。
これまで「コミュニティ・マネジメント」「組織・コミュニティをよりよくするためには」というコンセプトで続けてきたところから、出発点に立ち返ることになった、平成最後のコミュニティフォーラムでした。
孤立・無縁が加速する中で噴出し続ける社会課題、コミュニティ・つながりを結びなおそうとする様々な動き・・・自然と今回のコンセプトになったことも、時代の・人の求めるところなのだろうかと感じています。
私たちCRファクトリーは、これからも「コミュニティが人を幸せにする・社会をよくする」「個人にとって最適なコミュニティを」という信念を胸に「すべての人が居場所と仲間を持って心豊かに生きる社会の実現」を目指して、活動を続けます。
来年のコミュニティフォーラムでも、またみんなでコミュニティの話をしましょう!
その時にはおそらく、構想中の「コミュニティマネジメントの教科書(仮)」もお披露目できるはずです。
最後に、「私にとってコミュニティとは?」という問いに対する参加者のみなさんの答えのほんの一部と、アンケートに寄せていただいた感想の抜粋を、以下に紹介します。
<<私にとってコミュニティとは?>>
「存るから前を向ける」
「安心できる居場所」
「あたりまえになっていたかけがえのないもの。これからは自分で、自分たちで、創っていたいな」
「人が育つ土壌」
「可能性」
「うまれる場所」
「生態系」
「新たなつながり・発見・挑戦の場」
「文脈転換、新しい文脈の創出、まだ見ぬ・来ぬモノへのチャレンジ」
「心の支え合い・気分転換・客観視できる場」
「日常生活の基盤として人生の中に自然と存在するモノ」
「みんなで育てあうもの」
「居心地の良い場所でまず自分が楽しむ、良いつながりをつくる」
「”しあわせ”の連鎖→自分はどこにいる?」
「新しい世界を知れる場 これまでの関係性を見つめなおす場」
「自分が帰れて、還れる空間や仲間」
「まちの基盤となるもの」
「サポート!楽しむ場!決めつけない!変化!」
<<アンケートより>>
「コミュニティの必要性が理解・整理できました。参加のきっかけは子育てのコミュニティでしたが、大きな視点でのコミュニティの話が聞けてとても有意義な時間になりました」
「熱量がすごかったです!呉さんはじめ登壇された方みなさまの話が熱く、なんども涙が出そうになりました」
「コミュニティで人が幸せになっていくことへの確信が深まりました」
「内容は期待していましたが、期待以上でした」
「コミュニティに本気で向かっている方々の話が聞けて、自分がやりたいことが明確になったと思います」
「自団体に対して、個人として、これからの可能性に思いをめぐらせる、とても幸せな時間でした」
「いいコミュニティをつくれば幸せも広がる。この30年間の日本社会の変化は指摘されればその通りで、だからこそいいコミュニティを築いていく必要がある」
「コミュニティというものを、ぐるりと全方位から見て触って、みたいな気持ちです」
「いつまでも聞いていたい・話していたい場でした。島根から来た甲斐がありました」
「大規模なフォーラムにも関わらず、シェアの時間をたくさんとってもらえて、言語化することで自分でも思っていなかったキーワードが出てきて良かったです」
「自分はどんな社会課題を解決したいのか?コミュニティを通して何を実現したいのか?を問いながら生きていきたいと思いました」
「コミュニティが面倒という価値観が、今日1日でポジティブに捉えられるようになったと思いました」
「自分にとって幸せってなんだろうと考えさせられる時間でした」
「今日もエンパワメントされました!!生きる力を本当にいつももらいます」
「幸せをつくる事業が、いまの日本社会で生きるためにとても重要になっている」
「時々考えすぎて、コミュニティってなんだ?となりましたが、自分が思っていたよりもラフで、でも繊細で難しいことなんだと思いました」
「社会の文脈を変えていくという言葉が印象に残りました」
「会場の雰囲気があたたかく、学びを促進してくれました」
「コミュニティについて語ろうと呼びかけて、これだけ多くの人が集まっていることに勇気をもらいました」