千葉県のしろい市民まちづくりサポートセンター様よりご依頼いただき、町会自治会役員や市民活動団体運営者の方々を対象に、2回の講座を行いました。
講座概要
名称/日時
第1回:「どうする?これからの地域コミュニティ」
2022年9月10日(土)14:00〜15:30
第2回:「居心地の良いあたたかなコミュニティの作り方」
2022年10月1日(土)14:00〜15:30
会場:白井市役所
講師:松村大地(CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクター)
参加人数:第2回・21名、第2回・17名
主催:しろい市民まちづくりサポートセンター
講師レポート
CRファクトリーコミュニティマネジメント認定インストラクターの松村大地です。
「市民活動をつなぐ、広げる、市民主体の協働のまちづくりの拠点となる中間支援施設」を基本理念に掲げるしろい市民まちづくりサポートセンターで2日間にかけて講座を開催しました。
今回講座開催の背景となったのが、「今年から町会役員になったけれどやりようがない」という一人の地域住民からの相談でした。コロナ禍で町会を代表とした地域コミュニティの構築を学ぶまたは再構築のきっかけとなる講座を目的としました。
1日目は、データをもとにこれまでのつながりの考え方として根付いていた「地縁(町会などの地域の縁)・血縁(家族の縁)・社縁(会社の縁)」の変化をたどり、これからの地域コミュニティを考えるヒントとして「ソーシャルキャピタル」に触れていきました。
2日目は、「コミュニティマネジメントの基本原則」や「強くあたたかいコミュニティを作る3つの要素」など様々な観点を紹介し、その中でコミュニティに関わる報酬について考えるワークやコロナ禍だからこそ理念を作成する重要性とそれを共有することの必要性について理解を深めていきました。
限られた時間ではありましたが、今回参加された自治会役員や市民活動実践者などの皆さんはとても熱心で、講義以上にグループワークでの盛り上がりが印象的でした。地域コミュニティの運営に悩む方々同士のつながりにもなった今回を経て、今後の白井市がどのように活性していくか注目です。
ご参加者の声
参加者の皆さんからは、会場やアンケートで以下のようなお声を頂きました。
- 自団体だけでなく、地域の団体と協力することで新たな取り組みが生まれることが分かった。
- 居場所づくりに興味があるので、参考にしたいキーワードがたくさんありました。
- 社会状況を知った上で、社会の状況を活かして活動していきたいと思った。
- 他の自治会や団体の方の話をお聞きし、参考にさせていただきたい意見も得られました。
- サービスではなく「コミュニティ」と言うところと、お互いを深く知り合うことが重要であることがズシリとひびきかつ納得しました。
- あらためて自治会活動の目的・対象・価値を再考したいと思った。
- お金以外の報酬について考えていきたい。
ご担当者の声
予想を超える多くの自治会役員の方にご参加いただき、関心の高さがうかがえました。
市民活動団体だけでなく、自治会活動においても、「自分たちは何のために活動するのか」「どんなことを大切にしていきたいのか」など、理念の共有に時間をかけていくことが担い手を増やすための近道になる、というお話が印象的でした。
ご参加いただいた皆さんがそれぞれの場で今回の学びを実践し、地域のコミュニティが育っていくことを願っています。(センター長:宮本照嗣様)
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