コラム「マネジメントは”優れた人”だけのものではない」

CRファクトリーではここ数年、チームのマネジメントを「ダブルマネージャー体制」で行っています。マネジメントの機能を”成果・目標にこだわり達成するディレクター”と”メンバーのモチベーションとチームの進捗をケアするマネージャー”に役割分担しています。

各チームのディレクターは経営陣が担っていますが、マネージャーは経験を積んだ学生インターンスタッフに担ってもらっています。体制の引き継ぎ時期に新マネージャーからよく聞かれるのが、「私で務まるでしょうか?」という不安と謙虚からの質問です。
その時に常に伝えているのが、「マネジメントは優れた人・能力のある人だけのものではない」ということです。

”マネジメント”をドラッカー先生風に”仕事を通じて人に成果を上げさせること”だとすれば、そこにはもちろん目標達成のために方向性や水準を示すことも必要ですが、メンバーが安心して力を発揮できるための環境づくりも同じぐらい重要な役割となります。

CRファクトリーのマネージャーが担うのはまさにこの環境づくりで、具体的にはメンバーのメンタル面のケア、チーム全体の進捗管理や調整、ディレクターや他チームとの密な情報共有などです。
もう少しミクロに言えば、新しく加入したばかりのスタッフが不安を感じないよう声をかけたり、チームに一体感が出るようなムードづくりを心がけたり、といったことです。こうした丁寧な立ち回りが、スタッフひとりひとりに”自分はここで恐れずに意見と力を発揮していいんだ”という”心理的安全”をもたらし、チームの推進力を高めることになります。

ここにはマメさが必要にはなるものの、スキルフルな人材というよりは、チームや仲間に対する愛がある人材が適任と言えるでしょう。さらに言えば、こうした環境づくりはマネージャーだけの仕事ではなく、スタッフ全員が相互に気を配り合う状態が理想です。

マネジメントは”優れた人”だけのものではなく、さらに言えばマネージャーという立場の人だけのものでもありません。
マネジメント、特に環境づくりにはチーム全員がコミットするという状態が理想的と言えるでしょう。

なお、6月12日(金)には「マネージャーについて深く考える勉強会」を開催します。こうしたテーマに関心がある、深く対話してみたい、という方のご参加をお待ちしております

(事業部長 五井渕 利明)

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