コラム「『誰かのために』が溢れる社会」

日々、中間支援NPOとして多種多様なコミュニティに関わり、自分自身プレイヤーとしても動いていて、最近よく感じることがあります。
漠然と言えば「悪くない」「捨てたもんじゃない」。あるいは「未来は明るい!」。そんなことです。

私たちが日々出会うコミュニティの皆さんは、もっと事業や活動を前に進めたい、もっとチーム運営を強くあたたかくしたい、そう考え、悩んでいる人たちがほとんどです。
語弊を恐れず言えば、この悩みこそが、私のモチベーションを強くもしてくれします。

事業や活動について悩むのは、その先の「社会を変えるイメージ」「事業が人を幸せにするイメージ」に真剣に向き合うからだと思います。
チーム運営について悩むのは、「より良い関係性の中で切磋琢磨したい」「仲間にとっての居場所でありたい」という気持ちがあるからだと思います。

私たちも、よく悩みます。それはもう、悶々と。
けれど、今やっていることの向こう側にいる「誰か」、近くにいる大切な「誰か」のために、悩み、生みの苦しみを味わいつつも、対話をしながら向き合い前に進んでいくことを、省略したり諦めたりすることはしたくないのです。

ソーシャルビジネス、NPO、コミュニティ、プロボノ……カテゴライズする言葉はいろいろですが、共通しているのは「誰かのために」という想いだと思っています。その想いが社会の中で少しずつ強く大きくなっていて、スポットライトが当たり始めていることも感じています。
私たちの身近には、思っているよりも多く「誰かのために」力を尽くす人たちがいて、しかもその方向性は本当に多種多様で、その先に幸せになるさらに多くの人たちがいる。

「誰かのために」が溢れる社会。
それって、悪くないし、捨てたもんじゃないし、未来は明るい! と、思いませんか?
(コンサルタント 五井渕 利明)

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