コラム「多様で素敵な仲間と活動できる喜び」

こんにちは、代表の呉です。
昨日『世界を変える偉大なNPOの条件』を題材とした勉強会を開催しました。
偉大なNPOに共通する6つの原則の6番目「第六の原則」は「権限を分担する」というものでした。

一部ご紹介すると、
■NPOという複雑な環境下では、トップダウン型モデルは成功確率が低い。
■本書で取り上げた偉大なNPOは、いずれも現在、代表としっかり連携して動くCOOに相当する人材を持つ。トップが二人体制である。
■こういった(偉大な)NPOには、頼りになる右腕がいるだけでなく、もう一つ他の組織と異なるところがある。それは、トップ二人がいるだけでなく、非常に能力の高い幹部職員チームが存在することだ。

Team Of 8 Blue People Holding Up Connected Pieces To A Colorful

最初の起こりは代表の熱い想い・情熱かもしれないけれど、やがて組織が発達して、理念に共鳴した優秀な幹部が一緒に経営・組織を支えている。

偉大なNPOがこのような「集団指導体制」で権限を分担しながら高い成果を出していることは、代表・リーダー一人のがんばりだけでは高い成果が出ないことを示唆している。高い成果を出すためには、頼りになる右腕や、強力なコアスタッフの存在が欠かせないのだ。

このような組織体制は成果が出るだけではない。
ご縁のある仲間たちと、同じ方向性に向けて一緒に仕事・活動をできることは、本当に楽しいことだし、魂が充実する。私の高いモチベーションが持続する原動力だし、活動が続く理由でもある。

私は代表だし、リーダーだから成果にこだわってしまう。
社会を良くしたくて活動を始めたわけだし、成果に対する執着心がある。
だから圧倒的に熱くなって他を引き離し、温度差をつくってしまう。

自分一人だけ「甲子園に行きたいんだ」と意気込み、他のメンバーの気持ちも考えずにつっぱしる。他のメンバーがあまり練習をしていないように見えて、あきらめたり、イライラする。うまく行くはずがない。。。

今のCRファクトリーは強いコミットメントのスタッフに支えられている。やっていて楽しい。自分一人ががんばっているんじゃなくて、みんなと何かをつくりあげているこの状態に、魂が(肋骨の奥が)ふるえるような充実感を感じる。

一人で攻めて守ってキーパーもして、1対11で戦ってきた期間が長かったから、全部自分で責任を取ろうとしてきたし、それ以上の活動の広がりを出せなかった。
ここ2〜3年で大きく考え方が変化しているのを感じます。
自分も含めた一人一人の力、組織の力、それらこそが成果を生み出し社会を変える推進力になる、という確信。
そしてそういうコミュニティや仲間の中で仕事をすることが、魂の充実やモチベーションの向上につながり、そして生きる意味・目的にもなる、ということを。

                        (代表 呉哲煥)

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