コラム「リーダーのモチベーション」

こんにちは、呉です。
あたりまえの話ですが、リーダーのエネルギー・熱量はコミュニティにとって大切ですよね。(「エネルギーが高すぎても困るんだよなぁ〜」と思ったそこのあなた!それもあながち間違いではないですよね・笑。みんなで運営する組織になるために、適切なエネルギー量やエネルギーの出し方はありそうです。)

今日ここで私が論じたいのは、「リーダーがモチベーションを失い、エネルギーを失うとき」についてです。団体の代表やリーダーとなると、自ずといろいろなことを背負います。ブランド・体裁も背負いますし、お金も背負いますし、お客様も背負いますし、様々なパートナー・関係者も背負いますし、スタッフ・組織も背負います。いろいろ背負うんです。そういうものです。

そしてそれがあまりにも多種に渡り、個々も重ければ総量も重いので、リーダーがエネルギーを失うということは容易に起こりうることだと思います。責任範囲の広さ、さまざまな気遣い、いろいろな人の意見・・・etc。そんな状況の中で押しつぶされそうになったり、自分の力で制御していこうという意欲を失ったり、どこか少しあきらめが入ったり、楽しくなくなってきたり。。。そうやってリーダーがエネルギーを失う状態は意外にいろいろなところで起こっているような気がします。
かくいう私も、いろいろな人の意見を聞き入れ、さまざまな気遣いのできるリーダーなので(笑)、このような状況にどっぷりはまりやすいタイプと言えます。では、どうしたら良いのでしょうか?

先日「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていて、瀬戸内の島で時計修理をしている松浦さんという時計職人が特集されていました。松浦さんの流儀は、迷ったら「しんどい道を進む」であり、そのエネルギーの源が「持ち主の思いを力にする」でした。
松浦さんは時計修理に入る前に、必ず依頼者から送られてきた手紙を丹念に読み込みます。そして、手紙だけでは分からないことがあれば、電話をして確認します。「私は時計そのものよりは持ってくる人の依頼者の気持ちを一番大事にするんですよ。そうすると、直すのも力が入る。それが応援してくれる。」
私にとってこれは大きなヒントでした。

私は何に心を燃やすのだろうか。何に情熱を感じるのだろうか。どんなに状況が複雑になろうとも、どんなに荷物が重くなろうとも、その状況・重さを超えるエネルギーの源を持てることが大切。原点に立ち戻って、すーっとした気持ちで果てしないエネルギーが湧いてくるような感覚が持てることが大切。それは一体何だろうか?
それは私にとってはかなり自明な問いでした。それは、一緒にCRファクトリーをつくってくれている「スタッフ」であり、そして、良い団体・組織・コミュニティをつくっていこうとがんばっている「リーダー・団体運営者」です。それらの人たちのことを考え、それらの人たちに触れていればいいんですね。簡単でした(笑)。

世間体を気にして、やらなければならないことが増えてくるのは自然なことです。事業や組織が大きくなり、状況が複雑になるのは成長している証拠です。リーダーはその渦中で悲劇のヒロインを気取っている場合ではありません。自分の魂が震える原点をいつまでも見失わずに、そんな渦中でもエネルギッシュでいることはできるはずです。
これから私はますます難しく、苦手で、やったことがないことを、役割や必要性からやっていくことになるでしょう。そんな中でもエネルギーの源を忘れず、楽しくやっていきたいです。^^

(代表 呉 哲煥)

シェアする

フォローする