【インタビューコラム】その人がその人らしく在るための『良き相談相手』でありたい/ORIZURU代表 小林正昭さん


CRファクトリーでは、NPOやコミュニティ活動をされている方の活動紹介や団体への想いをお伝えするインタビューコラムを配信しています。
今回は、
グリーフケア・スピリチュアルケア研修を企画・運営をしている「ORIZURU」代表の小林正昭さんにお話を伺ってきました。

*目次*

【1】ORIZURUの活動について

【2】活動に対する思い
【3】今後の方向性について

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【1】ORIZURUの活動について
ORIZURUは、小林さんを始め16名のメンバーで活動しています。
そのうち15名は上智大学グリーフケア人材養成講座の受講生です。大学での学びを少しでも社会に還元したいという思いから、グリーフケア・スピリチュアルケア研修を企画・開催しています。
またグリーフケア・スピリチュアルケアの啓蒙活動の一環として、折り紙を用いたワークショップも開催しています。
昨年は15回のワークショップを開催し、延へ300名の方がご体験されたそうです。
ご高齢の方が昔を懐かしむだけでなく、大切な人との思い出を語り始める方もいらっしゃるとのことでした。忙しい日常の中で、ふっと誰かを偲ぶことができる時間を提供して行けたらと話されていました。

ORIZURUホームページ:https://orizuru.qloba.com/

*グリーフケア:相手に心を寄せて、悲しみをそっと包み込み、『大切な人や大切なもの』 と 『心』 を繋ぐお手伝いをすること。

【2】活動に対する思い
地縁・血縁の消失、伝統的な宗教の弱体化など、現代社会は人と人との関係が貧困化しています。一方で生老病死は誰しもに訪れ、人は変えられない出来事に直面します。
こうしたスピリチュアルな問題に対して、かつては家族や地域で支え合ってきましたが、人と人との関係が貧困化した現代においては、個人として向き合わざるを得ない状況にあります。
小林さんは、このような誰かが困難を抱えたときに距離を置く関係、自己責任を前提とした関係に深い悲しみを覚えたそうです。
一人ひとりの悲嘆に寄り添う社会でありたい、人間の美しさを表現できる社会でありたい、どんな立場や分野、業界であれ、困難を抱えた人に真心をもって接する、そんな社会を作りたいと話されていました。

【3】今後の方向性について
これまでのところスピリチュアリティに画一的な定義はなく、それぞれがそれぞれに表現してる状況です。 そこでORIZURUでは、スピリチュアリティを『その人の価値観を支える内なる力』 と表現しています。
今後は医療、福祉、教育、産業などの様々な分野の方たちに向けて、スピリチュアリティを伝える研修活動を行っていくそうです。
また、スピリチュアリティ(価値観を支える力)を深く学んだ者として、その人がその人らしく在るための『良き相談相手』を目指して行きたいと話されていました。

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『スピリチュアリティ』という言葉は、あまりなじみのない言葉かもしれませんが、これを機に少しでも関心を持って頂けたらと思います。
ORIZURUホームページ:https://orizuru.qloba.com/

取材・文:インターン 鈴木

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