【開催レポート】コミュニティフォーラム2021〜ここちよい「つながり」としっくりくる「生き方」〜

2021年3月20日(土)・21日(日)、「コミュニティフォーラム2021」を開催しました。今回はCRファクトリー設立15周年記念として初の「2日間」、フルオンラインでの開催です!

『ここちよい「つながり」としっくりくる「生き方」』というテーマのもとに、両日ともにオープニング、基調講演、分科会(2回)、アウトプットセッション、という構成。35名もの豪華ゲストにご登壇いただきました。
オンライン開催の良いところは、地域を問わずどこからでも参加できることですね。北海道から鹿児島まで全国各地から130名を超える方々が参加してくださいました!

1日目:3月20日(土)

●オープニング

元気なご挨拶からスタート!事前にお送りしていた「NOTE BOOK」を使ってさっそく個人ワーク…からの、小グループに分かれての自己紹介セッションへ。

参加者の皆さまへの事前送付物。右の「NOTE BOOK」は全12ページ。当日はもちろん、終了後しばらく経ってからも書き込める内容になっています。

●基調講演「シェア時代のつながりと生き方」

スピーカーは、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長 / 社会活動家の石山アンジュさん。「シェアリングエコノミー」について、ご自身の原体験に遡ってお話をして下さいました。人とのつながりを、家族を超えて広げることができたら「平和」を実現できるのではないか。それには、自分との信頼、他者との信頼がとても大切だ、ということが印象に残りました。

さらに呉哲煥(CRファクトリー代表)と司会の安達亮が加わってのクロストークや質疑応答で、「シェア時代のつながりと生き方」をさらに深めていきます。そこから参加者どうしの小グループに再びわかれアウトプットタイム。感じたことを言葉にする・分ちあう時間を設けました。
Facebookインベントページでの「基調講演」の実況&ご参加者からのコメントはこちら

●分科会

1時間のお昼休憩を挟んで、午後は2回の分科会(各90分)です。
1回目の分科会は「社会参加」「子育て」「障害・難病」の3テーマ。
30分の休憩を挟み、2回目の分科会は「コミュニティキャピタル」「多様性」「医療」の3テーマです。参加者の皆さんはそれぞれ1つの分科会を選んで参加します(ちなみに、ご参加者には他分科会の録画が後日共有されます。つまり全ての分科会が見られます)。

いずれの分科会も、
・ゲストがおひとりずつプレゼンテーション
・都度、参加者から感想・質問をチャット共有タイム
・ゲスト3名とモデレーターとのクロストーク
・参加者どうし小グループに分かれての感想共有セッション
…という流れです。
最後には、ゲストから今回のテーマである『ここちよい「つながり」としっくりくる「生き方」』をそれぞれ言葉にしていただきました。


▼Facebookインベントページでの各分科会の実況やご参加者からのコメントはこちら
 分科会1「社会参加」
 分科会2「子育て」
 分科会3「障害・難病」
 分科会4「コミュニティキャピタル」
 分科会5「多様性」
 分科会6「医療」

●アウトプットセッション

再びメインルームに全員集合。事前にお送りした資料のなかのリアクションカード(ここちよい、モヤモヤ、しっくり!、コミュニティの4種)を使って「今の気持ち」を表現しあったり、「NOTE BOOK」にここまでを振り返っての感想や気づきを書き込むところからスタート。
続いて、参加者同士の小グループに分かれて、「今感じていること」、続いて「わたしにとっての『ここちよいつながりとしっくりくる生き方』」を言葉にて共有しあいました。

1日目にご参加いただいた皆さんで集合写真!手に持っているのはリアクションカード

1日目のご感想より

●とても勉強になりました。人と繋がること、社会参加の意味や価値を感じる時間となりました。
●なにより重要なことは”意思”の部分なんだと改めて感じました。
●コミュニティの在り方を考えるということが、これからの社会には必要だと思いました。資本主義的なお金の稼ぎ方が変わってくる中で、必然的にコミュニティの存在意義や役割も変わるのかと思った次第です。(拡張家族、シェアリングエコノミーなど)

2日目:3月21日(日)

2日目はなんと大嵐! こんな天候でも参加できるのはオンライン開催の良いところですね。

●オープニング

まずはメインルームに全員集合。2日目のみ参加の方も加わり、新たな顔ぶれでのスタートです。 1日目と同じようにNOTE BOOKへの書き込みワークから始まり、小グループに分かれて自己紹介。

●基調講演「コロナが変える新たな時代のつながりと生き方」

スピーカーは、studio-L代表 / コミュニティデザイナー / 社会福祉士の山崎 亮さんです。
「コミュニティデザインとは?」について、みんなを巻き込みデザインをすることを大切にする、多岐にわたる活動事例からお話しいただきました。
続いて、認定NPO法人こまちぷらす代表の森祐美子さん、CRファクトリー代表の呉が加わってのクロストークへ。
印象に残ったのは、自分の「楽しい」に、社会にちょっと役に立ちそうなことを付け加えていくこと、「楽しい」だからこそ続けられる、というお話でした。

クロストークでも、みんなを巻き込む楽しそうな活動事例をご紹介いただきました。写真右の上から、山崎亮さん、呉哲煥、森祐美子さん

→Facebookインベントページでの「基調講演」実況&ご参加者からのコメントはこちら

●分科会

1日目と同じく、午後は3テーマに分かれての分科会(90分)を2回行います。
分科会ごとに3名のゲストが登壇し、それぞれに個性豊かで興味深いトークが繰り広げられました。

▼Facebookインベントページでの各分科会の実況やご参加者からのコメントはこちら
 分科会7「若者支援」
 分科会8「つよあたアライアンス」
 分科会9「働く」
 分科会10「地域コミュニティ」
 分科会11「教育」
 分科会12「地方創生」

●アウトプットセッション

メインルームに戻り、1日目と同じく、たくさんのインプットを得たからこそ、今度は自分の言葉でアウトプットする時間です。NOTE BOOKに書き込む個人ワークに続いて、小グループに分かれて言葉にしあい・聴きあいます。「今感じていること」「わたしにとってのここちよいつながりとしっくりくる生き方」をテーマに2回のブレイクアウトセッションを行いました。

書き込んだ NOTE BOOKを見せていただきました

●エンディング

2日間にわたる「コミュニティフォーラム2021」もいよいよ閉幕のとき。ゲスト、ご参加者から感想コメントをいただき、締めは呉代表からの言葉で締めくくりました。

最後は、みんなで記念写真!

2日目のご感想より

●基調講演は両方とも良かった。特に2日目の山﨑氏の同期型と非同期型で視野の広がり、視点、俯瞰した見方など多面的に見ることで、何か脳(頭)に心地よい刺激により活動のドーパミンが出るようであった。
●コミュニティーに参加する目的は、自分が幸せな人生を送るためで十分な気がしました。
答えを考えるより「やってみる」ことを繰り返すことで、欲しい答えを創るコミュニティーをつくろうと思います。
●基調講演で提供されたテーマや各団体の取り組みを参考に、コロナ渦で産まれた(進んだ)新しい繋がり方を掴んだ新しい取り組みを考えていきたいと思いました。
●呉さんの「つながりとコミュニティを大切に思っている人たちがこんなにいるよということを思い出してください」(という言葉)に、仲間感を感じて、今日出れたことを嬉しく、誇りに思えました!
●豊かさや信頼の再定義から始まって、顕在化しないニーズやつながれていない人という視点、コロナとコミュニティ、数値化して可視化する意義とデメリット、越境して連携する、消費から楽しい主体性へ、まで、コミュニティに関する今を見つめられる2日間、まさにコミュニティの祭典でした。つながりと生き方というテーマ設定含めて素晴らしかったです。

舞台裏も、ちょこっとご紹介

「コミュニティフォーラム2021」には総勢18名のメンバーがつくり手として関わりました。
*企画をつくり、当日もモデレーターや司会など重要な役割を担った「コアメンバー」
*イベントの構想がだいたい固まってきたところから関わり始めた「運営メンバー」
*当日の大事な役割を担う「サポートメンバー」

コアメンバーは11月から企画会議を始め、毎週朝7:00~オンラインでミーティングを続けていました。運営メンバーやサポートメンバーが加わる際には、できる限り全員で、チェックインをしっかり入れたミーティングを行います。

フォーラム当日は8:50に集合し、チェックイン、打合せ、そして円陣(のイメージ!)で「コミュニティーフォーラム!」「おー!」とみんなで声を合わせてから、それぞれの持ち場に着きます。

メインルームでも分科会でも、司会・モデレーターとZoomアシスタント2名の体制でのぞみ、さらには全員でのチャットルームで進捗を共有したり、声かけしあったりしていました。

実は両日ともに舞台裏ではさまざまな想定外のトラブル発生が起こっていたのですが、即座にみんなが声かけ合い、知恵を出し合い、手を貸し合い、助け合って乗り越えることができました。こういう時にこそ、そのコミュニティらしさが表れるのかもしれませんね。最後のチェックアウトでは、みんな本当にいい顔でした!!

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