コラム「NPOをサッカーチームでたとえたら」

こんにちは!コンサルタントの五井渕です。

前回のコラムでも呉が「甲子園」を例にしながら、ビジョンや方向性を対話することの重要性を語りました。
普段からCRファクトリーでは、スポーツをたとえにチームについて語ることがよくあります。特にサッカーチームで表現することは数多く。
これがけっこうしっくり来ることもあって、試しにNPOのステークホルダーをサッカーチームで考えてみました。
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【フィールドプレイヤー】
NPOにおけるコアスタッフですね。それぞれの強みを発揮できるフォーメーションを組んで、ともにゴールに向かっていくメンバーです。汗をかきながら走り回り、成果を出す。

【監督・コーチ】
チームのマネジメントを担ったり、的確なアドバイスで導いたり。NPOではほとんどプレイヤーを兼任しているかもしれません。

【ベンチ】
サポートスタッフにあたるでしょうか。フィールドに出てともにボールを蹴ることもあれば、ベンチにいる時もバックアップしてくれる仲間ですね。

【サポーター(ファン)】
サービスや活動のリピーター・支援者。ゲームを観にきてくれたり、グッズを買ってくれたり、何よりも応援の声がチームに力を与えてくれます。

【スポンサー】
チームのカラーに共感したり、ブランドイメージに寄与したり、サッカー(NPOにおけるソーシャルアクション)の広がりに意義を感じれば、CSRの手段としてスポンサードしてくれる企業も現れるかもしれません。

【地域】
サッカーにはそこまで興味のない地元住民とも、触れ合い、対話をすることで、チームと良好な関係を築くことができるはずです。
皆さんの団体に当てはめると、いかがでしょう?
メンバーそれぞれの特性を発揮しながら、連動したパスワークでゴールに向かっていますか。
フィールドプレイヤーなのか、ベンチなのか、サポーターなのか。関係性が明確にされた上でチームが前に進んでいるでしょうか。
監督・コーチ不在で場当たり的なプレースタイルになっていないでしょうか。
サポーター、スポンサー、地域。ステークホルダーを意識した収益化(ファンドレイジング)は良好ですか。

チームとしての理念が明確であることは、どのステークホルダーにとっても重要なことです。
自分たちはどこに向かっていきたいのか、どんな成果を出したいのか。常に向き合って、対話を続けることが、特にNPOには欠かすことができないことのように思います。

そして、やるからにはもっともっと遠いところへ、プレイヤー同士も周囲の人たちとも良い関係性の中で、楽しんで、サッカーを続けていきたいものです。
(コンサルタント 五井渕利明)

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