コラム「【イベント集客】 告知・情報拡散と集客・申込の違い、燃える1人の重要性」

こんにちは! コンサルタントの五井渕です。
先日、NPOサポートセンターの主催する「NPOキャリアカレッジ」にて、CRファクトリーとして「イベントを企画・運営する」というテーマでのセミナーを担当させていただきました。
普段のイベントの企画・運営は、実は経験や感覚で進行・決定していることも多く、改めて言語化・体系化してコンテンツをつくり、お伝えすることで、私たちとしても多くの学び・気づきがありました。
しかし今まで団体としても個人としても、今まで数多くのイベントの企画・運営をしてきて、成功体験も失敗体験もずいぶん得てきたものです。
特に成長実感と苦~い経験は、「集客」に詰まっているように思っています。
今回のコラムでは、イベントの集客に関して少しだけ。

$NPO法人CRファクトリー

◆「告知・情報拡散」と「集客・申込」は違う
イベント集客をやっていると、「がんばってたくさん情報を流したのに、全然人が集まらない……」ということが時々あります。
コンテンツの表現不足、集客チャネルの選択ミスなど、いろいろ考えられますが、大きな原因のひとつに広報活動が「告知・情報拡散」に留まっている、ということがあり得ます。
イベント情報を広く拡散して、発信側としては「たくさん告知」したという感覚があったとしても、情報の受け手にとっては「一度何かで目にした気がする情報」に過ぎない、という場合があります。
それでは「ちょっと興味があるかもしれない」という人にイベントの場に来てもらうことは難しいでしょう。

 メーリングリストであれば2回、3回と投稿する。
Facebookイベントページには何度も情報を投稿してリマインドを図る。
そして、スタッフそれぞれ関係性ある人に個別にお声掛けをする。

こういうことをがんばって、ようやく「集客・申込」につながり、満員御礼を目指せるイベントになるのです。
「告知・情報拡散」と「集客・申込」は異なるフェーズであり、異なるアクションが必要であることを意識しましょう。

◆燃える1人の重要性
イベント集客はついつい誰か1人にタスクが集中してしまいがちであり、メディアリストを作成するなどして「みんなで」分担して行うことが望ましいものです。
しかし、それとは別に、集客に燃えてフルでコミットする誰か、つまり広報リーダーのようなスタッフがいることは非常に重要です。
代表の呉もよく言うことですが、集客の成果を出すには「根気」が不可欠です。この根気の部分、エネルギーの核を担うのが、「燃える1人」です。

 申込状況・進捗やスタッフ個別の動きを常に把握し、指示を出す。
何かあればクイックレスポンスで対応する。
自分自身の言葉でイベントや団体の魅力を語る。
主体的にアクションを考え、次々に実行する。

自分事として力を発揮し、周囲を動かし、良いイベントをつくるためにやり抜く「燃える1人」がいるといないとでは、成果は大きく変わってきます。
どうすればもっと人が集まるかを毎日考え、申込の伸びに一喜一憂し、多くの人に声を掛けては受け入れられたり断られたりする。
そんな経験が苦~いものを含んでいるのは想像に難くはないとは思いますが、同時にコミュニティマネジメントの力を大きく成長させてくれもします。

チャンスがあれば、是非積極的に「燃える1人」を担いましょう!

(コンサルタント 五井渕利明)

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