コラム「『良いミーティング』のための3つのポイント」

CRファクトリーでは、この春からの新たなメンバー構成でのチームがキックオフし、
いよいよ各プロジェクトが前に進み始めています。
私たちは基本的にチームごと月に1~3回程度のミーティングと、
メーリングリスト上でのコミュニケーション、
クラウドワークによる成果物に対するフィードバックによって進んでいきます。

ここで、チームとしてのリアル接点がそう頻繁ではないからこそ重要になるのが、ミーティングです。
特に私たちのような多様な人財が関わる非営利組織においては、
「メンバーが一同に会してのミーティング」の裏に、
「各自のスケジュールや状況を調整してなんとか参加できる」
という背景があります。

この貴重な機会の生産性をしっかり高めておかないと、
メンバーのモチベーションが低下してしまうことにもなりかねません。

本日のコラムでは、そのミーティングについて書いていきます。

私が考えるに、「良いミーティング」のためのポイントは、以下の3つです。

(1)生産性を高めるアジェンダ設定
(2)前進と創出の両方を兼ねる
(3)ミーティングはイベント

(1)生産性を高めるアジェンダ設定
ミーティングの生産性を高めるための大前提は、
事前のアジェンダ設定にあると思っています。
「勝負は事前の準備で8割方決する」という感じですね。

まず貴重な時間を割いてメンバーが参加するミーティングでは、
「共有」「報告」をなるべく少なくすることが重要です。
そのために「読んで確認しておいてね」等の事前課題を設けておくのも手でしょう。

そして生産性を高めるアジェンダ設定の肝は、「明確なゴールを設定すること」です。
このミーティングの、このアジェンダにおいて、何を「どこまで」話したいのか。
これを具体的にできるほど、参加者の意識もそこに集中して、良いディスカッションが生まれます。
「役割分担をする」「タイムスケジュールを決定する」「アイディア出しまで」というように。
私自身がアジェンダを立てる時は、
「次のステップに行くためにはこのミーティングでどこまで進んでいればいいか」
「一人では考えきれない、みんなの意見と対話がほしいことは何か」
ということを意識しています。

生産性が高いミーティングができればプロジェクト自体の推進力が強くなりますし、
メンバーの意識も高まっていき、チームのムードも良くなっていくでしょう。

(2)前進と創出の両方を兼ねる
特にプロジェクトがどんどん進んでいるときは、
その「前進」のためにミーティングのアジェンダのほとんどが割かれることも珍しくありません。
実際、話すべきことはたくさんあり、時間がいくらあっても足りないこともあります。
しかしそんな状況の中でも、120分のうちの10分・20分の短い時間で良いので、「前進」ではなく「創出」のために時間を取ることをオススメします。

創出と言っても、新しいプロジェクトの立ち上げを常に行う、ということではありません。
単純に、既存のプロジェクト推進以外で、
スタッフ・チーム・団体にとってやりたいことや必要なことを
話し合う時間を持つということです。

事業・プロジェクトが佳境に入ってくるほど、
チームの隠れた部分にストレスが蓄積していたり、
早めに対処しておきたいポイントを見落としたりしがちなものです。
それに「気になること」「やりたいこと」を少しディスカッションしておくだけでも、少し目先が変わって良いアイディアが生まれたり、メンバーのガス抜きになったりする効果もあります。

(3)ミーティングはイベント
ミーティングは単なるものごとを決めるための機能ではなく、
スタッフ・関係者が会って顔を合わせて価値観を共有したり、
モチベーションを上げたりするための「イベント」です。
単純にミーティングに参加したことが楽しければ意欲が高まり、
良い対話ができて関係性が強くなれば「この仲間のために」という気持ちも芽生えていきます。

メンバーがその場を楽しめるような、イベントとしての仕掛けをしましょう。
たとえばミーティングの後には飲み会を必ずしたり、
ミーティングの最後にお互いを誉め合う時間を取ったり、
あえて毎回アイスブレイクを取り入れたり。
やり方はいろいろありますし、時間を長く取らなくても、
ちょっとした仕掛けでミーティングはイベントとして楽しいものになっていきます。
以上、いかがでしょうか。
改めて最近の私が感じる、良いミーティングのための3つのポイントでした。

より具体的なノウハウを知りたい、アジェンダ設計のための観点・型をインストールしたいという方は、是非CRファクトリーのセミナーにもご参加ください。

 (事業局長/コンサルタント 五井渕 利明)

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