コラム「人と組織のマネジメントとは「コミュニケーションの設計」である」

こんにちは、代表の呉です。
最近、NPOの代表や事務局長から「人と組織のマネジメント」についての相談を受けることが多いです。
団体が立ち上がって、ある程度メンバーも増えてくると、「人」や「組織」の問題が次の経営課題になってきます。

「人と組織のマネジメント」において重要となる3大項目は、
1. 採用
2. 理念共有
3. 相互理解
の3つだと思います。

1の採用は「人を巻き込む」ということであり、それは「量=たくさんの人」と「質=温度の揃った人材の採用」という面があります。
2の理念共有は「ビジョンの共有」や「価値観(クレド)の共有」ということになります。そこがしっかりと共有できることは、「事業(活動)成果」にもプラスな影響がありますし、メンバーの「やりがい」「愛着」にもプラスな影響があります。
3の相互理解は「コミュニケーション」であり、「スタッフ間の関係性」を創り出すことになります。ダニエルキムの「組織の成功循環モデル」を出すまでもなく、「関係性(関係の質)」は団体にとってとても重要な要素です。

「人と組織のマネジメント」についての具体的な打ち手のアドバイスをするとき、私は特に「ミーティング」と「年間計画」の重要性を説きます。

ミーティングは、メンバーが集まりコミュニケーションを取りながら、意識・目線を合わせて、関係性を築くための基本装置です。
これがぐだぐだでは、メンバーの意識・目線は揃わないですし、関係性もうまく築けないままに、夢・ビジョン・想いだけが空回りします。

年間計画は、研修・総会・レジャーなどの社内行事の設計のことを意味し、メンバー同士がコミュニケーションを取って関係性を築くためのエスカレーター(人力で働きかけなくても自動的に動く装置)だと表現しています。

CRファクトリーの場合は、
■コアスタッフの集合研修(スタッフギャザリング)が年間11回(合宿含む)
■全社イベント(総会やレジャー)が年間7回
あります。
少し多いように感じるかもしれませんが、普段メンバーはノマドワーキング(働く場所を自由に選択するワークスタイル)なので、定期的にピットインして、気持ちや関係性をメンテナンスしています。(そしてまたサーキットを疾走していきます)

ただでさえ、人と組織のマネジメントは「相手と状況に応じた人海戦術」になり、「泥臭く人が人に対応する」というものになります。

だからこそ、「コミュニケーション」が生まれ、「関係性」が強化される仕組みを少しでも多く設計し、エスカレーターを走らせておくことがコツです。

感度の高いリーダーやマネージャーが状況対応をするだけでなく、「メンバーたちが対話する場」が定期的に生まれるようなコミュニケーションの設計(≒年間計画)をしっかりしていきましょう。

もう年末です。2015年(2015年度)の社内行事予定をそろそろ設計してみませんか。

(代表 呉哲煥)

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