コラム「社会に実現したいその理念を、組織自身は体現できているだろうか」

年度末に近づき、多くの組織では来年度に向けての組織戦略を練っているところではないでしょうか?
CRファクトリーでも経営陣や各チームで計画づくりを進めている真っ最中です。
どんなチーム・組織になっていくかのイメージが徐々にできつつあり、ワクワクしますね。
いろいろなことを経営判断するまでには苦悩や葛藤もあったのですが、来期もインターンを採用・育成しながら、ともに家族のような仲間として、あたたかい・熱いチームづくりを志していくことに変わりはなさそうです。

しかし時々、盲目的にならないように、インターン制度そのものに疑問を投げかけてみることもあります。
冷徹に事業推進のスピードを考えたとき、たとえば次の1年間は有給スタッフだけで進めていくことにしたり、新たなインターンスタッフの採用はストップしたり、そういうことも考えられるのではないか? と。
何度か自問自答をしてきましたが、インターン制度の廃止という判断に至ったことは未だにありません。

なぜ、CRファクトリーはインターンスタッフとともに、あたたかい・熱いチームづくりを志すのでしょうか。
マンパワーが足りないから?
大学生たちが持つ若い感性や可能性が貴重だから?
人材育成が好きだから?
どれも正解ではあるのですが、根本的には、
CRファクトリーのミッションが
「居場所と仲間を感じるあたたかいコミュニティを世の中にあふれさせること」
だからです。
そのミッションを掲げる自らの組織こそ「あたたかいコミュニティ」であり続けることが、ビジョンの実現への道につながっていると信じています。

日本ブラインドサッカー協会の事務局長・松崎さんが、以前の講演でこんなことを話してくださったことを強く覚えています。
”私たちのビジョンは「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」。社会における多様性の実現を志すからこそ、仲間・メンバーの多様性を受け入れることを組織として「覚悟」しなければならない”

社会に実現したいその理念を、組織自身は体現できているでしょうか。
ビジョンが組織に浸透し、スタッフの言葉と行動に表れされているでしょうか。
そうあることが”社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣”のひとつだと感じています。

(事業部長 五井渕 利明)

シェアする

フォローする